大魔神 <筒井康隆全戯曲 4>(CD付) の感想

大魔神のホンとしてはありきたりで、
筒井康隆らしからぬ、おとなしい出来の作品に成り果ててしまっている。
敢えて言えば、というところはあるのだがネタバレになるので控えておく。
つまらなくなった理由は、この本の中で筒井自身が明かしているのだが、
出版社（徳間書店）サイドのああしてほしい、こうしてほしいという要求を盛り込みすぎたためのようだ。
結局、出版社自身によって駄作が作られてしまったのだ。
これは残念すぎる。
筒井歌舞伎も面白いし、子供のころ大好きだったスーパージェッターのホンもいいだけに、
本としての全体評価が下がるのは惜しい。