Fate/Apocrypha Blu-ray Disc Box I(完全生産限定版) の感想

元ネタの偉人・ビジュアル・性格・能力、さらに中の人まで完璧に好みで大大大好きなサーヴァントのために購入。
内容は皆さんおっしゃる通り、聖杯「大戦」という言葉を裏切る残念な出来で、録画したものをお持ちならあえて購入する必要性は薄いです。自分は録画を誤って消去してしまったので…

自分の好きなキャラは12話で退場するので後編を買わずにすむのは(彼の悲惨すぎる最期は悲しいけど)家計に優しくてありがたいかも？

ーーーー追記ーーーー
改めて一話から連続して見ると酷い。視点がとっ散らかりすぎて、制作側が何を描きたいのか分からない。
マスター(一部除く)やサーヴァント達は非常に魅力的なので、ジャンヌやアストルフォ、カルナ以外の、この作品にしか登場しないキャラクターが可哀想になってきます。私の好きなサーヴァントなんか、折角の良設定・良ビジュアルなのに戦闘においてはカルナの当て馬・引き立て役としてしか機能していないし…原作からして駄目だからしょうがないのでしょうけれど。
愛すべき彼らにまともな出番を与えて欲しい…。

原作全巻読了済みです、原作も色々と刊行当時に言われてはいましたが
アニメのシナリオに関しては別途問題があると思います
特に個人的にどうかと思うのは原作で印象的だったシーンを一部カットしておいて
FGO関連のキャラクターをファンサービスで出したりしてるのは
シナリオの尺的に余裕があまりないだろう作品なのにどうかと思います。
他にも原作で唐突にキャラが感情を爆発させたりするシーンは伏線もなかったからアニメで補完するかと思ったらしない。
地の文を台詞や他の演出でほぼ回収しないため、キャラ描写が原作より更に薄い。
なんのためにアニメにしたのか今のままでは正直分からないとしか思えません。
シナリオ以外についても作画が序盤の数話が終わってからは崩れてるシーンが散見してると思います。
アニメを見るよりも原作を読んで欲しいと思った作品はたくさん今までもありましたが
原作者シリーズ構成なのにこの出来はあまり喜ばしいとは思えません。

ufotableのようにCGによって構築された背景モデルを取り入れない限り、やはり手描きのアニメーションはどこまでも平面的なものとなります。それをレイアウトや演出、映像処理、撮影などによりどう魅せるか……というところで、いままで多くの作品で様々なアプローチがされてきたわけですが、この作品は酷すぎる。アニメは絵であることが最大の武器です。絵であるからこそ、様々な手技を以って、一枚一枚のカットに「意味(図)」を込めてつくことができます。しかしこの作品の画づくりにらそういったこだわりが ま る で 感じられない。もちろん、ぼくの姿勢にも瑕疵はあるかもしれない、けれどこれは酷すぎる。とくに殺陣。アクションがメインなはずなのに、殺陣が酷すぎる。「THE 平面」。平面すぎる。失笑してしまうレベルです。たとえば、「相手に突撃していく」モーション。やりようはいくらでもあります。けどこの作品はキャラがうおおおおって走ってるのを何秒も使って横からただ撮ってるだけ。これにはドン引き。アクションなのにバストアップが多すぎる。カメラワークは単調。全編通して平坦すぎる。音響や役者の熱演は素晴らしいが、もう観ていられない。日常シーンもそんな感じで、静も動もクソもなく、メリハリがまっっったくない。作画にしても、動画の稚拙さが目立つ。まったくシームレスじゃない。
ストーリーについては、ぼくはまっっったく愉しめない。端的にいってクッソつまらない。キャラクターがキャラクターとして描かれすぎていて、脚本家の(原作者の？)おもちゃとなっている印象。
「Fate」というブランドが冠になければ、間違いなく3話でもって切り捨てている。
購入はオススメしません。

本当にかっこいいですね。あのモードレッドの兜が外れるシーンで鳥肌が立ちました