キャロル(字幕版) の感想

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タイトルキャロル(字幕版)
発売日2016-08-10
監督トッド・ヘインズ
出演ケイト・ブランシェット
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カテゴリAmazonビデオ » カテゴリー別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

ゲイであることを既にカミングアウトしているトッド・ヘインズ。ケイト・ブランシェットに若きボブ・ディランを演じさせた時はびっくり、そしてあまりの激似ぶりに2度びっくりさせられたことも記憶に新しい。

本作はそのケイトをレズビアンにして製作されたフェミニズム・ムービーである。お相手は若手注目株のルーニー・マーラ。身長174cmのケイトと比較的華奢なルーニー。どちらがネコでどちらがタチなのか一目瞭然である2人の絡みシーンも、映画後半に用意されているので是非ご堪能いただきたい。

マッカシーズムの嵐が吹き荒れていた1950年代、別居中の夫との間にもうけた一人娘の養育権めぐって係争中、おもちゃ売場で働くデパガ(ルーニー)に一目惚れ?。どっちをとるかで揺れ動く上流階級の有閑マダムがケイト・ブランシェットの役どころだ。

共産主義者の弾圧と同時平行で同性愛者狩が行われたのは有名な話。弱みを握られた同性愛者がソ連のスパイになるのを怖れたからとか。劇中、ケイトとルーニーがあっはん♥うっふん♥している様子が盗聴されるシーンが出てくるのだが、当時としては特段珍しくもなかったようなのだ。

また、一般的に同性愛自体が心の病とも思われていて、心理療法士による治療も行われていたというから驚きだ。ワンダーウーマン生みの親であるマーストン教授が発明した嘘発見器が、共産主義者や同性愛者の発掘に利用されていたという事実も覚えておいて損はないだろう。

男の前では煙草もご法度の当時、ただでさえ肩身の狭い思いをしていたレズビアンたちが、男のいない2人だけの空間ではスパスパと煙草を吸いまくる。道徳という男の理想を押し付けられ服従することしかできなかった女たちの、束の間の自由を象徴しているようなシーンだった。

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