攻撃―悪の自然誌 の感想
参照データ
タイトル | 攻撃―悪の自然誌 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | コンラート・ローレンツ |
販売元 | みすず書房 |
JANコード | 9784622015994 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 科学・テクノロジー |
購入者の感想
ノーベル賞受賞者コンラート・ローレンツが様々な動物の行動から攻撃(悪)や道徳的な行動がどんなメカニズムで生じるかを説いていく。
動物はただ闇雲に同種を攻撃するのではない。そこには様々な戦略があることをローレンツは説明していく。さらに攻撃が適切でない相手や状況では攻撃を止める行動を多くの動物が取ることもあげていく。それはまさに人間でいうところの道徳的な行動であり、笑顔を見せるなどの人間の親和的な行動も動物の攻撃を止める行動と関連しているとローレンツは説いていく。
ある意味動物は私達が思っているより人間的であり、人間は自分で思っているより動物的であるとこの本は投げかけている。それは人間の価値を下げることを意味しない。私達はもっと謙虚に動物の行動から多くのことを学び、考えていかなければならないと感じた。
動物行動学は文化人類学と並び人間に関わる仕事をする人が必ず学ぶ必要がある学問であると思う。
動物はただ闇雲に同種を攻撃するのではない。そこには様々な戦略があることをローレンツは説明していく。さらに攻撃が適切でない相手や状況では攻撃を止める行動を多くの動物が取ることもあげていく。それはまさに人間でいうところの道徳的な行動であり、笑顔を見せるなどの人間の親和的な行動も動物の攻撃を止める行動と関連しているとローレンツは説いていく。
ある意味動物は私達が思っているより人間的であり、人間は自分で思っているより動物的であるとこの本は投げかけている。それは人間の価値を下げることを意味しない。私達はもっと謙虚に動物の行動から多くのことを学び、考えていかなければならないと感じた。
動物行動学は文化人類学と並び人間に関わる仕事をする人が必ず学ぶ必要がある学問であると思う。