裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書) の感想
参照データ
タイトル | 裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 長嶺 超輝 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344980303 |
カテゴリ | 社会・政治 » 法律 » 暮らしの法律 » 法律入門 |
購入者の感想
著者は現在ライター業を営んでいるが、もともとは弁護士を目指していた人物。残念ながら7度の不合格を重ねた結果その道を断念、その後現在の職業に転じたようだ。だから本書もいわゆる裁判の素人が、裁判官の本音が垣間見える数々の発言をただ集めたものではない。
思わず発してしまった言葉もあるかもしれないが、ここに紹介される裁判官の発言は多くは考え抜かれたものである(当たり前だが)。著者は、自身に経験を生かし、それらの発言の背景に見えるもの、裁判官の真意、その他諸々を簡潔に解説あるいは推測するのだが、ここが単なる素人が書いた作品と異なる部分だ。
タイトルにふさわしい「爆笑お言葉」も確かにある。しかし、そのほとんどは裁判官の人間性が現れた「真面目なお言葉」だ。厳粛な雰囲気の裁判で発するから違和感があるのかもしれないが、人間味溢れる言葉も多い。
幻冬舎からの出版。しかもこのタイトルだ。本当にお笑いだけの作品かと思って、またそれを期待して(真面目な人や事件の当事者には怒られそうだが、裁判所の当事者になったことのない人で、そういった興味が全くないというのは逆におかしいと思う)購入した。著者もそれに応えるようなツッコミを入れて、おもしろく読ませようという意識はあるのだが、真面目に読むこともできる、いい意味で期待を裏切る一冊だった。
ただ、著者は、問題提起などではなく、単なるネタとして本書を書いただけのような気もするが…。
思わず発してしまった言葉もあるかもしれないが、ここに紹介される裁判官の発言は多くは考え抜かれたものである(当たり前だが)。著者は、自身に経験を生かし、それらの発言の背景に見えるもの、裁判官の真意、その他諸々を簡潔に解説あるいは推測するのだが、ここが単なる素人が書いた作品と異なる部分だ。
タイトルにふさわしい「爆笑お言葉」も確かにある。しかし、そのほとんどは裁判官の人間性が現れた「真面目なお言葉」だ。厳粛な雰囲気の裁判で発するから違和感があるのかもしれないが、人間味溢れる言葉も多い。
幻冬舎からの出版。しかもこのタイトルだ。本当にお笑いだけの作品かと思って、またそれを期待して(真面目な人や事件の当事者には怒られそうだが、裁判所の当事者になったことのない人で、そういった興味が全くないというのは逆におかしいと思う)購入した。著者もそれに応えるようなツッコミを入れて、おもしろく読ませようという意識はあるのだが、真面目に読むこともできる、いい意味で期待を裏切る一冊だった。
ただ、著者は、問題提起などではなく、単なるネタとして本書を書いただけのような気もするが…。