イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版) の感想

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タイトルイミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)
発売日2015-10-02
監督モルテン・ティルドゥム
出演ベネディクト・カンバーバッチ
JANコード登録されていません
カテゴリAmazonビデオ » カテゴリー別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

個人的に同性愛者と発達障害への差別が主題のように思えた作品でした。
また近年の『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』や『ダンケルク』といった英対独の映画と併せて観たいですね。
史実を基にしたフィクションなので、脚色されていることに不満を持ってもどうしようもないと思います。
日本人にはわかりにくい前提かもしれませんが、キリスト教では同性愛は禁忌であるため、国教がキリスト教と定められている国では法律でも犯罪として見なされていたという事実があります。現在、中東諸国では極刑の場合もあり、また1861年までイギリスでも死刑を科していたようです。イギリスは階級が根強く残る保守的な島国でありますし、戦時中は挙国一致を掲げるものですから、チューリング氏のような人間は常に秘密と孤独を抱えなければならなかったことが分かります。
そして身体に悪影響を及ぼす薬物投与が合法的に行われていた時代でもあり、ロボトミー手術のような人権を無視した医療行為が許されていた歴史も私たちは知らなくてはならないと思います。この人権を無視した医療行為というのは、特に発達障害をもった人間にとっては非常に脅威といえます。障害と言ってもあくまで脳の個性であり、社会生活を営む上で困難があればその対処法を身に着けるか、周りの理解と協力によって乗り越えることが出来るものであります。この映画では繰り返し暴力について語られるように、あくまで個性を異質=病気として、マジョリティーが医療行為と偽って実際には暴力的に粛清しようとした歴史が強調されています。この事実こそがコンピュータの基礎を築いた偉大なる天才の悲劇の根本にあるのです。
日本もこうした個性ある人間に活躍の場が与えられることが少ない環境であるため、決して他人ごととは思えませんでした。
この作品を観れば、無知な与党政治家や安易に過激な論調に傾く出版業界よりも、LGBTも立派な生産性があるとお分かりになるでしょう。ですが、人間の価値を言動や経済的観点のみで評価するのは望ましくないですね。人間の多様性は個人を多面的な見方から捉えてこそ生まれるのですから。

英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。
ってのと、エニグマと天才数学者の秘密というサブタイトルから
期待せずには居られない作品ですが。
なんとも肝心な部分で説明不足なため、どうも消化不良な作品になっていました。

確かに主人公がエニグマの秘密を解いたのかも知れない。
しかし、エニグマの高度な暗号プロセスを、「解読不可能な暗号機」
の一言でまとめられてるため、何がすごいのか解らないし
何のために大がかりな機械を作ってるのかも解らない。
ガチガチと回る、コンピューターの始祖とも言われるマシンは
一体どう言う理屈で何を求めようとしてるのかも解らない。

確かに私も、主人公の彼のことは知らないし、エニグマの事も知らないけれど
そう言う人にも、何となくすごさが解る演出を交えて脚本作らないと
「すごい暗号機を、すごい数学者が解きました」「すごーい」では
さすがにどうかと。(まぁ彼に関する資料が少なすぎたのが原因だとは思います)

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