面倒だから、しよう の感想

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参照データ

タイトル面倒だから、しよう
発売日販売日未定
製作者渡辺 和子
販売元幻冬舎
JANコード9784344025066
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

タイトルは
「面倒くさがり屋」の著者が自分に
言い聞かせてきた口癖だという。

「面倒だけど、しよう」は、イヤイヤでどんより。
「面倒だから、しよう」は前向きでクリエイティブ。

ほかの動物は、面倒なことはしない。

人間だけがエイッと「面倒」を選んで
石器からカップめんまで
いろんなものを作りだし、
火や電気を使いこなし、
話しあいを重ねたから
文明が開けた。

「面倒だから、しよう」の習慣で、
人生も、ぐんぐん開けそう。

著者は「私は母にとって、必ずしも欲しい子では
なかった。生まれてきて、すみません」という深い痛みと
9歳の時に目の前で父を惨殺された心の傷を抱えながら、
ざっくばらんで、明るく、温かい。

この一節が特に好きだ。

「ほほえみはフラッシュのように、瞬間的に消えるが
記憶には永久にとどまる

……もしあなたが、誰かに期待したほほえみを、
得られなかったら、不愉快になるかわりに
あなたの方からほほえみかけてごらんなさい。

実際、ほほえみを忘れた人ほど
それを必要としているものはないのだから」

とりあえず、なるべくニコニコしていよう。
この光は、死ぬ瞬間まで
自力で灯し続けられる。
そういえば仏教にも「和顔愛語」(常にほほえみ、
やさしい言葉を口にする功徳)の教えがあった。

「優しい、という漢字は人偏に憂いと書く」も新鮮。

「相手が挫折したり、失敗したり、病気になったり、
悲しい出来事に遭った時こそ、そばにたたずんで、
手を握って差し上げているだけでいいのです。
それは優しいという字そのものなのです」

以前、ひどくつらかったとき、
黙って、ただ両手で私の手を
包んでくれたひとのぬくもりを思い出した。

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