マリー・アントワネットの首飾り (まんがグリム童話) の感想

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参照データ

タイトルマリー・アントワネットの首飾り (まんがグリム童話)
発売日2014-03-01
製作者板東いるか
販売元ぶんか社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

歴史を題材にしたホラーと勘違いして購入しましたが、エログロに特化した短編集でした。でも予想外に楽しめました。タイトル通りマリーアントワネットの首飾り事件も入っていますが、むしろ他のお話のほうが面白いです。一番最初に入ってる「ベアトリーチェ・チェンチ」は修道院育ちの世間知らずな令嬢が残酷な目に遭うえげつないお話ですが、彼女が覚醒した場面は見事です。実の親も神も関係ない、私が私の意思でお前を殺すのだと行動に出ます。断頭台へ送られても頭を下げることなく、胸を張ってこの世を去っていきます。他にはエジプトの王をモチーフにした作品、怪談や童話をモチーフにした作品もあります。
そして最終話が「姥捨て山」。この配置が素晴らしい。エロ、グロ、レイプ、暴力と、ひたすら陰惨で趣味の悪いお話を収録した最後の最後に、親が子を思う気持ちをテーマにした作品を持ってくるのです。それまで「うわー怖ーい、えげつなーい」と悪趣味な話でニマニマしてた分、余計に「ごめんなさいごめんなさい」とものすごく心に来る収録順になっています。この配置は作者さんが決めたのかな?巧みな収録順に完敗です。

画力の凄さは言うまでもないです。

レディコミって括りで完結させてほしくない作家さん。

途中で終わっちゃった作品もあったりして。
ちゃんと作家さんを大事にしてーーーって、声を大にして言いたいーーー!!!
こんな凄い作家さん、大事にしないとダメですよっ!!!

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