土地活用のリノベーション:不動産の価値はコミュニティで決まる の感想

筆者らのコーポラティブ事業が優れたコミュニティ形成に資しているのは間違いない。ただ、コミュニティ大好き人間が集まるのがコーポラティブハウスなので、事業が成立した時点でコミュニティ豊かになるのは当然とも言える。それ以外のコミュニティあまり好きでない人も集まる事例を今後、期待したい。

人は一人では生きていけないから、しあわせを感じるためにはコミュニティは必要。でも時に煩わしい。ゆっくりしたい日曜の朝に、ご町内のごみゼロ運動に駆り出されるのは、ちょっと辛い。コミュニティとの適当な距離感がコミュニティベネフィットと云う考え方。素敵な風景はコミュニティを育む。「コミュニティは風景に宿る」と云う甲斐さんの言葉が、ふっと心に落ちました。
甲斐さん自身の環境コーポラティブの事業企画建設から住人としての暮らしの体験の他、成功した具体的な事例について関係者のインタビューなどを交え、立体的に紹介され、理解を深めてくれる。
成長社会から成熟社会に価値が大きく転換している今、時代に寄り添う新しい住宅関係者の働き方が求められています。