日米開戦と情報戦 (講談社現代新書) の感想

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参照データ

タイトル日米開戦と情報戦 (講談社現代新書)
発売日販売日未定
製作者森山 優
販売元講談社
JANコード9784062883986
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

最悪の決定にどのようにたどり着いたのか、日米英の当事者が犯した失敗の研究。

大日本帝国が対米戦争を始めたのはなぜか、という謎に迫る。キーワードは「インテリジェンス」で、基軸は昭和16年(1941年)7月28日の南部仏印進駐で、それに至る政治過程に平行した幾多の情報戦が本書の主役。

微に入り細を穿ち当時の極秘の暗号解読情報などをいくつも引用し検討する。日本が得ていた「ハルビン情報」やドイツから提供されたオートメドン号情報、また日本の暗号をアメリカが解読したマジック情報(誤訳も含めて)などが登場する。

昨今マスコミの一部を席巻しているのが「自虐史観批判」「東京裁判史観否定」の論調だが、その一部に「当時のルーズベルト米大統領の策略にやられた」「ルーズベルトは日本海軍の真珠湾奇襲を知っていた」などの説もある。「まともな研究者のあいだでは陰謀説は完全に退けられて」おり、本書で決定的に<ダメ>を押される。

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