制度と進化のミクロ経済学 (叢書《制度を考える》) の感想
参照データ
タイトル | 制度と進化のミクロ経済学 (叢書《制度を考える》) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | サミュエル・ボウルズ |
販売元 | エヌティティ出版 |
JANコード | 9784757122956 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 » ミクロ経済学 |
購入者の感想
ジョセフ・ヒース『ルールに従う』を読んで二重継承理論、遺伝子と文化は共進化するという理論を知り、その解説書を探していました。二重継承理論の若手研究者の Joseph Henrich が『SIENCE Vol.312』に書いた記事に、二重継承理論の名著 Richerson & Boyd 『Not by Genes Alone』 と共に本書が紹介されていました。そして本書の日本語訳があることを知り、さっそく購入しました。二重継承理論は人類学や生物学に近い分野を得意としているという印象ですが、本書は現在の社会を記述しているという点で、こちらに惹かれるものがあります。二重継承理論が経済学とドッキングして、実にエキサイティングです。数式が出てきますが、飛ばして読んでも充分に理解できるように構成されています。現代社会を分析する切り口が豊富に紹介されていますので、今までの理論に物足りなさを感じている方にお勧めです。