太宰治全集〈6〉 (ちくま文庫) の感想

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立川談志師匠が激賞し、ご自分の本でも題名と
スタイルを取り入れたほどの「新釈諸国噺」が
注目の巻です！！

井原西鶴の原作を基に、落語や江戸時代の戯作本に
影響を受けた太宰さんの、笑いとシニカルな視点での
センスがバクハツです！！

文章の、しかも古典の小説で声を上げて笑える
事ってまあ珍しい。
太宰さんは落語家の座付き作家になっても
超一流だったと思います。

その他では評価の高い「竹青」が、中期の
太宰さんの多くの作品に通じる、
「ああ、こんな風に生きられたらいいなあ・・・」
という切ない憧れがにじみ出ていて、おススメです！！

「雪の夜の話」、なんて少女雑誌掲載の小品もあって
うれしい一冊です！！