改訂 雨月物語 現代語訳付き (角川ソフィア文庫) の感想
参照データ
タイトル | 改訂 雨月物語 現代語訳付き (角川ソフィア文庫) |
発売日 | 2014-01-09 |
製作者 | 上田 秋成 |
販売元 | KADOKAWA / 角川学芸出版 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
子供の頃にどこかで読んだ薄気味の悪い話が頭にこびり付いて離れない。人肉の味を覚えた僧が夜な夜な出没し村人を脅かしていたが、高徳の僧によって成仏させられる。最後に「‥なんの所為ぞ!」と一喝されて人喰い僧の影がフッと消える場面は、子供心にも恐ろしかった。これが青頭巾という話であることをこの本で知った。
吉備津の釜にも覚えがあって、月の光で薄明るいのを、長い謹慎期間が終わって夜が明けたと勘違いして飛び出し、怨霊にさらわれるところはやはり恐ろしい。浅茅が宿は怖いというよりも感動的。貧福論はやや異質。
前半は現代語訳、後半は原文で書かれているので、いろいろな読み方ができる。私は一話ごとに現代語訳→原文の順に読んだが、古文の好きな人は逆でもよいと思う。江戸時代の文章なので、原文でもわかりやすい。
吉備津の釜にも覚えがあって、月の光で薄明るいのを、長い謹慎期間が終わって夜が明けたと勘違いして飛び出し、怨霊にさらわれるところはやはり恐ろしい。浅茅が宿は怖いというよりも感動的。貧福論はやや異質。
前半は現代語訳、後半は原文で書かれているので、いろいろな読み方ができる。私は一話ごとに現代語訳→原文の順に読んだが、古文の好きな人は逆でもよいと思う。江戸時代の文章なので、原文でもわかりやすい。