日本サッカーの未来地図 【電子特別版】 (角川学芸出版単行本) の感想

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タイトル日本サッカーの未来地図 【電子特別版】 (角川学芸出版単行本)
発売日2014-05-15
製作者宮本 恒靖
販売元KADOKAWA / 角川学芸出版
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カテゴリ » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ

購入者の感想

とても面白かったです。これだけインテリジェンスな人は代表には少ないので将来が楽しみにも感じます。

FIFAマスターという。FIFA(国際サッカー連盟)やIOC(国際オリンピック委員会)をはじめとするスポーツ機関の人材育成を目標に2000年に設立された国際的な大学院である。イギリス、イタリア、スイスの順に移動し、歴史、経営、法律を学ぶ。授業は全て英語。定員はわずか30名で合格のための倍率は10倍以上の難関である。本書は、元サッカー男子日本代表の宮本恒靖氏が、現役引退後に英語漬けの日々をおくった後にFIFAマスターに合格し、そこで学んだ経験を中心に書かれた本である。同時に、外の世界から見えてくる日本のサッカーについての感想と意見も述べている。

世界中から集まった仲間たちと勉強に明け暮れる日々。10ヶ月ほどだが、大変中身の濃いものであったという。講義はもちろん、ディスカッション、課題発表、著名人の特別講演もある。空き時間を作って地元の人々とサッカーに興じたり、スタジアムに足を運ぶことも。そうやって様々な形で学んだ知識と経験を生かしながら、それぞれの地でスポーツと文化をたくさん吸収したことが綴られている。この経験で、視野が凄く広くなったという。

ひとつ興味深いと思った例を挙げると、スポーツに対するマーケティング側と法務側の視点の違いがある。マーケティング側の発想では、オリンピックのような大きなイベントを行うには巨額の資金が必要になるので、スポンサー収入を確保し、次いでTVの放映権を引っ張ってきて、宣伝活動を展開し、自分達の権利を保護する。ところが、法務担当側の考えはこの流れと逆で、権利保護→宣伝活動→資金調達と考える。つまり、まずは商標権や放映権といった権利を法的手段で守って希少価値を高めることによって、高く売るビジネスにつなげようとするという。NBAのシカゴ・ブルズの経営に携わったことのある教授が、企業分析と同じ視点で見た場合にチームにとって何が一番価値があるのかを判断する基準として「金銭的価値がある」「レアである」「真似できない」「代わりになるものがない」の4つを挙げていたという話も印象に残った。ドイツのブンデスリーガは、チケット収入、スポンサー収入、放映権料収入、マーチャンダイジング収入の4つが等分されていて財政基盤が良い、といった説明もある。

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