この素晴らしい世界に祝福を！ 8　アクシズ教団VSエリス教団【電子特別版】 (角川スニーカー文庫) の感想

今回は、アクシズ教団のご神体でもある女神・アクアの「わがまま」から始まるドタバタ
騒動ですが、実は、エリス教団のご神体であるエリスも、違う方向で「わがまま」というか
自由奔放な女神だったことを再認識した作品です。

ある意味、アクアの尻拭いともいえることをしているエリスですが、今回は、アクセルの
街で行われるお祭りを舞台に、ドタバタな騒動が巻き起こるのですが、それこそ夏祭りの
縁日を楽しむような気持ちというか、アクアに苦労させられているエリスの物語という風な
内容で、これも『このすば』の世界なのだなぁ・・・と思ったりもしたのでした。

いつもは脇に回るエリスの話ですが、脇に登場するキャラにもストーリーがある、だから
『このすば』は面白い、そんな風にも思いながら読んでいたのでした。

サブタイトルが「アクシズ教団VSエリス教団」なので、
どんな展開になるかと思いきやと思いましたが、平和的な展開なので安心しましたね。
読む前は、戦争のような展開かと思ってましたので、ある意味で平和ですが相変わらずのバカらしい展開でした。

アクアは相変わらずのアクアでバカやってるし、カズマさんもやっぱり欲望全開ですし…。
エリス様はやっぱり素晴らしいですね。この巻は、エリス様回と言って問題ない内容です。
ただ、アイギスは、ちょっとベタなキャラクターだったかなと思い、チョット残念感もありますが。

今巻も前巻同様に、魔王軍が登場せずバトルらしいバトルの無いストーリーですが、
面白いので文句は無いです。
う～ん、アクシズ教団もエリス教団も両方共にそれぞれの魅力があるので、
どっちも応援したくなるストーリーでした。