月の満ち欠け 第157回直木賞受賞 の感想
参照データ
タイトル | 月の満ち欠け 第157回直木賞受賞 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐藤 正午 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000014083 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » さ行の著者 |
購入者の感想
一心不乱にこんなに夢中になって小説を読み、物語の畝りに身を任せて心地よかったのは久しぶりです。とてつもない筆力と表現力なのに淡々としていて素晴らしい。
予定より早く届きました。ありがとうございます。
自分が読んでるわけじゃないですが、面白いらしいです。
自分が読んでるわけじゃないですが、面白いらしいです。
普通に小説というジャンルでは「現実世界に極めて近いリアリティー」を描くか「まったくの想像の産物」を書くのか、どちらかであろうと思っていたが、本作は「ありそうでない世界ながら、なさそうである既視感」を完全に描ききった傑作。
野球でいえば「ボールからストライクになる球」と「ストライクからボールになる球」を自在に紙一重でコントロールできる超絶技巧派ピッチャーの安定感といったところ。すべての文章が伏線で、何気ない小道具ですらも後々完全につながる構成、さらにテーマは実は完全な剛速球であり、あっという間に完全試合を達成されたのに悔しさではなく、清々しさをじっくりと味わうことができる。今年の、というよりは近年の小説のなかで「ベスト第一位」にぜひ推薦したい。
野球でいえば「ボールからストライクになる球」と「ストライクからボールになる球」を自在に紙一重でコントロールできる超絶技巧派ピッチャーの安定感といったところ。すべての文章が伏線で、何気ない小道具ですらも後々完全につながる構成、さらにテーマは実は完全な剛速球であり、あっという間に完全試合を達成されたのに悔しさではなく、清々しさをじっくりと味わうことができる。今年の、というよりは近年の小説のなかで「ベスト第一位」にぜひ推薦したい。