銀魂-ぎんたま- 53 (ジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトル銀魂-ぎんたま- 53 (ジャンプコミックス)
発売日2014-02-04
製作者空知 英秋
販売元集英社
JANコード9784088800066
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

数ある漫画作品の平均と比べ圧倒的な台詞量と読書時間を誇る銀魂、最近は読者の愛情を試すかの様に益々文字数も増え、流石
に1日で読み通すのが難しくなっていた。でも本巻は久々に寝る間も惜しみ初日で読破、それだけ一気に読ませる勢いがあり、なんだ
か昔銀魂を読んでいた時の感覚を思い出して嬉しくなった。

本巻のメインは「入れ替わり篇(仮)」、このベタとも言えるネタ、掲載時には原作が二次創作になったと話題に登った。これに限らず最
近とみにファン・サービス的なネタが増えており、賛否はあろうがここは素直に楽しんだもの勝ちだ。同人ならネタ一つで引っ張ろう処
そこは捻くれ者空知先生、混乱の糸を二重三重にも絡ませ、特に後半の展開はかなり凄いことになっている。

本篇の主役は表紙の二人、これが誰かを聞かれ「銀時と土方」と即答される方、ちょっと待って頂きたい。良く見ると二人の風貌と表
情にどこか違和感を覚えないだろうか、これが物語の鍵になっている。

外見は似ているが性格は相反する銀さんと土方の身体が入れ替わったら?作品内でつるむことの多い万事屋と真選組のリーダー格
2人が互いに相手方の組織へ放り込まれたら?これはファンにとって結構気になる実験だ。
私達の日常でもクラスや職場の集団カラーが構成員が入れ替わることで豹変することがあるが、これを曲者揃いの銀魂でやってのけ
るのが面白い。終いには銀魂版「クイズ私は誰でしょう?」的な展開になだれ、自分なりに推測しながら読み進めると楽しい。
オチは下ネタだが、普段銀魂を愛読する方ならまあ…抵抗無いはず。またこの話、相手方に立ち初めて分かる互いの苦労というちょっ
とほろ苦い味わいがあるのもイイ。

本篇が楽しめたのは登場キャラがお馴染みの面子で固められていたことも大きい。個人的に一国傾城篇辺りから敵中心にキャラの相
関関係が若干複雑に感じていたので、既に強烈なイメージが染みついている面子で構成された本篇は大変読み易かった。

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