「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション(早期購入特典:特製フィルムしおり付き) の感想

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参照データ

タイトル「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)
発売日2017-07-26
監督新海誠
出演神木隆之介
販売元東宝
JANコード登録されていません
カテゴリ » DVD » ジャンル別 » アニメ

購入者の感想

観る前にはもう凄い話題作になっていて、そんな中で今更観たとしても、果たしてそれは、本当に自分自身の素直な感想と言えるのだろうかと、そんな小難しいことを色々と考えていたら結局映画館で観る機会を逃してしまったこの作品。

で、そうした経緯で今回円盤が発売されて、せっかくなので話題ついでにこの作品を観てみたのですが、思った以上に、いや、素直にめちゃくちゃ面白かったです。確かに人気が出るのも分かりますし、映画館で観ておけばもっと凄い感動と迫力だったんだろうなと、軽く後悔してしまうくらいの良い作品でした。

話の内容に関しては何を書いてもネタバレになってしまうような気がするので、突っ込んだ内容は何も書けませんが、とりあえず、自分が当初思っていたような男女の入れ替わり話をメインとしたほのぼのコメディアニメではありませんでした。いや、それはそれでそうなのですが、この話はそこから更に二段階くらいの大どんでん返しが待ち構えていました。

ここから先に踏み込もうとすると即ネタバレになってしまうので、とにかく一度観てみてください、としか言えません。そしていざ観てみると、必ず他の誰かとこの作品について語り合いたくなると思います。それくらい、深い魅力と魔力を持った素晴らしい作品でした。

この映画を批判する人の中に「震災をなかったことにするなんて」と言う人がいるが、それは違う。
震災をなくすことは決してできない。けれど、被害を最小限にすることはできるはずなのだ。命を守ることはできるはずなのだ。

あんな大きな津波が来ることは誰も予想できなかったからどうしようもないと言うが、500年前、1000年前に東北は同規模の津波に襲われた記録が残っている。過去の教訓から「津波が来たときにはこの場所まで逃げろ」「ここより下に家を建てるな」と伝えられた地域だってあった。
けれど昔の人がどれほど警告しようとも、いつかはその事実は忘れ去られ悲劇は繰り返される。
人の記憶はあまりにも頼りなく、記録を伝え続けていくことはあまりにも困難だからだ。

だからこの映画は、人の記憶のもろさを残酷に描きながら、それでも忘れたくない忘れてはいけないと必死にもがく2人の姿を映し出す。
火事によって記録を失いながらも、廃れがちな田舎の風習を1000年以上の長きに渡って人々が守り続けた、その末の奇跡を起こさせる。
そして彼と彼女は「ここにいちゃいけない」「ここから逃げて」と叫び続けるのだ。救えるはずの命を守るために。

3.11後、テレビのアナウンサーは津波警報が出た時の呼びかけ方を変えた。
国立国会図書館は、過去の災害の教訓を確実に後世に伝えるために災害の記録を優先的にデジタル化している。
もう二度と悲劇を繰り返さないように、私たちは500年後、1000年後にまで記憶と記録を伝え続ける努力をしていかなければならない。
その大切さを改めて気づかせてくれる映画だった。

そうしてなお、この映画は見る者すべてを感動させるほど、自然を美しく鮮やかに描き出す。
何千年もこの自然と共存してきた私たちは、その美しさも恐ろしさも受け止めてこれからも前に歩み続けていけるはずだ。

髪を切りに行った帰りに映画館に一人で観に行きました。かなり恥ずかしかったですが、全てにおいて大満足の作品で観終わった時点でBlu-rayの購入を決めました。こんなに素晴らしい作品に出会えた事を幸せに思います。支払い済ませて配達されるのが楽しみです。

設定などに目新しさはないが、最初から最後まで王道展開でみせるアニメ。
だからこそあれだけ大ヒットしたのではないだろうか。
王道展開が好まれるのは、みているものが安心してみていられるからである。

例えば、水戸黄門では必ず印籠が出て悪人が黄門さまの前に平伏する。
あるいは、仕事人では悪人は最終的に始末される。
わたしたちは毎回それをみてスカッとするわけである。それが王道ということである。
間違っても視聴者は、印籠が出ずに助さんや角さんが悪人を切り捨てて成敗する水戸黄門はみたくない。悪人を始末せずに改心させて終わる仕事人もみたくないだろう。

王道とは、すなわちヒットの法則であり、『君の名は。』もこの王道に従ったからこそ大ヒット出来た。賛否がわかれるのは、まさに王道(=過去の作品で散々やりつくされた展開でもある)故に既視感があるストーリーないし展開だったということだろう。別の言い方をすれば目新しさがあまりない作品だったということである。
だからこそ賛否はわかれる。

それでもわたしは☆5つとさせていただいた。
なぜか?
それは、王道展開は簡単ではないからである。王道とは、よく勘違いされるがテンプレのことではない。王道展開は王道故に再現するのも至難である。それをやり遂げたという点を高く評価してわたしは☆5つとした。

みていない方にはぜひご覧いただきたい作品。みた方も改めて見直すとなぜこのアニメが大ヒットしたのかがわかるはず。
仮に、他の人が『君の名は。』の大ヒットを受けて本作を真似ても同じようには大ヒットしないだろう。なぜなら、それは二番煎じでありテンプレになっているからである。
本作が大ヒット出来た理由はテンプレではなく最後まで王道だったからである。

新海誠作品で大ヒットした今作品。監督自身もここまでヒットするとは思いもしなかったのではないか。
ストーリーや美術等は他の方のレビューを参考にしてほしい。
私は今作品がヒットした要因にキャラクターの個性がしっかり立っていたからだと思う。
それでいてテンポの良い展開が相まって、多くの人に共感や感動をダイレクトに伝えることが出来た為だと思う。
迷わずにこれを購入し視聴することをお薦めする。

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