マッチ箱日記 の感想

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参照データ

タイトルマッチ箱日記
発売日販売日未定
製作者ポール フライシュマン
販売元BL出版
JANコード9784776406051
カテゴリ文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » 英米文学

購入者の感想

マッチ箱の中にその日の思い出を入れておく。
文字が読み書きできなかったひいお爺ちゃん
が日記がわりに始めたとのこと。今だったら
携帯やデジカメを使うんでしょうが、実物が
存在することの意味は大きい。

箱の中から出てくるものは、オリーブの種、
しわくちゃの写真、ペン先、新聞の切れ端や
ビンの蓋といった、いわばゴミのようなもの。
しかし、ひいお爺ちゃんにとっては思い出を
花開かせる大切な種になっているのです。

貧しかった幼少時代、父との別れ、異国への
船旅、学業と仕事、などといった物語が孫の
女の子へ語られていきます。

今という時があることの重みが、古い映画の
ような画面からじんわりと伝わってきました。
移民の苦労が描かれているという点では、
「アライバル:ショーン・タン作」と共通点
も多い。別れ別れになった子の側と父の側と
いう視点の違いがあるので併せて見るのも、
おすすめです。

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