かなたの子 (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | かなたの子 (文春文庫) |
発売日 | 2013-11-08 |
製作者 | 角田 光代 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167672102 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » か行の著者 |
購入者の感想
ホラーだという事前知識で読み始めましたが、そうではありませんでした。自分の実在が不確かになる危うさを描いた短編集でした。
喜びと苦しみ、恨みと許し、意味と無意味、過去と未来など、対立する概念が境界を失っていく物語群です。自分の立脚点が消えていくことに、安心感を覚えるラストもあれば、言い知れぬ不安で終わる結末もありました。
しかしいずれにしろ、よく雰囲気をそろえた作品群でした。
喜びと苦しみ、恨みと許し、意味と無意味、過去と未来など、対立する概念が境界を失っていく物語群です。自分の立脚点が消えていくことに、安心感を覚えるラストもあれば、言い知れぬ不安で終わる結末もありました。
しかしいずれにしろ、よく雰囲気をそろえた作品群でした。