ステーキを下町で の感想

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参照データ

タイトルステーキを下町で
発売日販売日未定
製作者平松 洋子
販売元文藝春秋
JANコード9784163761206
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » グルメ » グルメエッセー

購入者の感想

「オール讀物」に連載の「いまの味」をまとめた一冊。
「サンドウィッチは銀座で」に続く2冊目の単行本化。

前作はA5版だったが本作はB6版と小さくなった。挿絵(挿漫画?)を描いている谷口ジローの絵を生かすために前作はA5版(実際、谷口ジロー作品の単行本はA5版)だったような気もするが、文字を読むには多少手に収まりにくかったのも事実。勝手な推測だが、それを考慮してのB6版だったような気がする。ただ、谷口ジローの細密な絵が小さくなってしまったのは残念。

帯広の「豚丼」、黒豚、うどん等々。ひとつのテーマを選ぶ。そしていくつかの店を、同行者でもあり編集者でもあるK田青年と食べ歩く。構成自体は前作と同じ。ただ、前作はY田(元)青年だったので編集者が交代となったようだ。

著者の食べっぷり、そして文章、すべてがテキパキとして女っぷりがよいのも相変わらず。
読んでいて気持ちのいいエッセイだ。
前作と多少違うとすれば、編集者とのやりとりかな、という気がする。前作Y田(元)青年よりも本作のK田青年に向ける著者の視線がなんとなく母親的なものになっているように感じられるからだ。

評者は生粋の北海道民。こどもの頃は父親の転勤で、そして今は自分自身の転勤で北海道を転々としている。
なので、本作で取り上げられ、豚丼の元祖「ぱんちょう」も根室のサンマ祭も何度も訪れている。
「ぱんちょう」については、味が変わったとか、まぁ色々言われかたをしているが、店の雰囲気も含めてやっぱり旨いしいい店だと思う。評者がそんな風に感じていた店を、著者は店の歴史を絡めながら気風のいい文章で見事に表現している。
文章のプロの仕事だなぁ、と感心することしきりだった。

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