つなげる力―和田中の1000日 (文春文庫) の感想

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参照データ

タイトルつなげる力―和田中の1000日 (文春文庫)
発売日2010-09-03
製作者藤原 和博
販売元文藝春秋
JANコード9784167773991
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

地域を活性化することでは、今佐賀県武雄市が脚光を帯びています。
羨ましくてもなかなか市民のレベルでは出来ないことが多いですが。

この本にある地域にある学校を中心に 「 学校支援 」 という旗印のもと
地域住民のありあまるパワーを 「 ボランティア 」 に置き換えて有効利用する。

こんな発想と実行が可能なのかと、驚くばかりです。

しかし本文にもありますように、今地方自治体の中に 「 学校支援事業本部 」 というのがあります。
実際私の住む自治体、その中でも私の住む中学校区にありました。

娘の通う小学校を通じてボランティア登録して、活動に参加しています。

その活動を通じて学校という枠を越え、地域の方と交流できることがどんなに自分にもプラスになるか。
沢山の方に実感して欲しいと思っていました。

偶然にもその活動の後に、この本を読み、自分の今の活動の原点がこれなのか!?
とても感動しました。

PTA活動、町内の活動で閉塞感をお持ちの方が読まれれば、心強く感じられるのではないでしょうか。
この本を読めば相互利益、共感、リスペクト、あらゆるコミニケーションが少しずつでも広がっていくことを
心配することはなくなると思います。 

最後の一章以外は、公立中学校である和田中での改革が中心に語られているが、テーマはあくまで、「つなげる」ことのスゴさ。
今まで、つながりがありそうでなかった所、つながるなんて思っていなかった所をつなげる。そこから、新しい物が生まれる。
最終章は、教育の話題から唐突にビジネスでの事例が挙げられているが、「つなげる」がテーマだということで、腑に落ちた。そもそも、学校にビジネス的手法を持ち込んだのが藤原さんの慧眼。「つなげる力」は、学校で、地域で、ビジネスに、応用可能だろう。
しかし、アイデアを思いつくだけなら、誰にだってできる。実現には、斬新な発想も大切だが、なんといっても、実行に移す手腕がなければ。そこには、相手に共感を呼びおこし、信頼されたり力になってもらったりするコミュニケーション力も必要だ。本に登場する和田中の事例を読みつつ、藤原さんならではの力は、ここが頭抜けて、素晴らしかったんだろうな、と感じた。

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