鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁 の感想

東大英単語という名前が勿体無くもあり、また重厚感を与えるのも確か。中身についてはほんとに文句のつけようがない。50セクションに分けられており、ノルマの設定がつけやすい。単語を接頭語接尾語の視点から教えてくれる、予備校講師のような詳しさ。コロケーションで覚えることを推奨してくれるので英作文でも有効。また単元ごとに小テストのようなものがあり、チェックも可能。頭に残りやすい工夫が随所に散りばめられている。またその重厚感ある表紙と題名とは裏腹に中身は非常にとっつきやすい単語ばかり。テストにおいても、わからない単語の推測が非常にしやすくなります。発音アクセントをまとめたコーナーもあり、鉄壁だけでセンター対策にもだいぶ役に立ちます。ほんとに、名前を意識せず購入してほしい。とても優しい誰にでもお勧めしたい。あと冗談ですが、電車で構えると周りが単語帳をしまいます。

この英単語を友達に薦められて購入しました。

自分は東大なんて受けないのですが、友達が「この単語帳で確実に語彙力付くから」といわれて、購入しました。

一言で言えば
「親切な単語帳」

以前自分がやった単語帳はユメタン
友達から見せてもらって、ある程度概略がわかっているのが、シスタン・ターゲット・Duo

どの単語帳にもない魅力がこの単語帳にはあります。

長所
・セクションの中に作成者からの言葉が記載されていること→意外と重要なことがひょいっと書かれたりしています。
・全ての文字が赤文字である
　普通の単語帳は2番目や三番目の意味は黒字で書かれていますが、この単語帳は全て赤字。黒字なのは例文のときに出てきた単語のみ
・イラストなどをフルに活用して覚えさせてくれる
・その単語の使い方や、広く知られた言い回しが結構書かれている。
　ex）cram school 「学習塾」 Prime Minister 「総理大臣」
・ここが売りなのでしょうが、派生語がきっちりと見出し語としてのっかっている
　しかも、覚えなければならない派生語は基本的によく知られた基本形の第二の意味を名詞にしたり、副詞にしたりすることで、二つ目の意味と派生語を一遍に覚えられる。
　ex）significant 「重要な/かなりの」→significantly 「かなり」
・熟語も一緒に覚えられる

短所
・大きすぎて持ち運びが不便
・ページ数が多いので、気が遠くなる

正直言って、他の方がおっしゃっているこの単語帳の短所で、「〜が書かれていない」とかというのは、別の単語帳にもまた言えることであり、全てのニュアンスを全て記載するというのは正直難しいと思うので、そこは許容範囲かなと。この単語帳結構しっかりとニュアンスの違いが書かれていますし

ほとんどの単語帳では「あっこの単語出てきたぞ!!!けど、なんていう意味だっけ･･･忘れちゃった（笑）」

これほど「読ませる」単語帳は他に類をみないだろう。あらゆる側面から英単語を分析して理解させる、英単語専用参考書というべきものだ。さすがは鉄緑会だ「鉄壁」という名にふさわしい名著。東大だか医学部だか知らないが、とにかく受験生にだけ使わせておくのはもったいない。いい大人が本気になれる語彙集です。

他の方もレビューで述べられていましたが「東大」という名前と、分厚さが手に取るのに、障壁となっているような感じはします。
しかし、中身は本当に良く考えられて作られているので、東大を目指す人だけでなく、英語の単語力を強化したい人には自信を持って薦められる単語帳だと思います。
例えば、単語を覚えやすくするための工夫として、例えば
1.接頭辞、接尾辞の解説
2.日本語で見ただけだと意味の違いのわかりにくい単語を図を利用。（特に、vague、obscure、ambiguousの3つは英英辞典を引かずとも、図の違いを見れば一瞬で意味の違いを捉える事ができて、非常に良いと思いました。）
3.1　section毎に、英語だけで書かれたReview Testがついており、これが単語帳をどれだけきちんと見て頭に入ったかを確認させるという意味、また、知識の定着をさせるという点で非常に効果的になっていると感じています。
4.Review Testの後に、英語を学習する際のTopicがあって、この内容が非常に濃い内容になっていて、非常に良い息抜きになり、英語学習の助けにもなると思います。
ざっと自分が思いついただけでも、これだけの工夫が盛りこまれている単語帳なので、実際に自分が使用した感覚としても、単語が覚えやすくかつ、非常に記憶から抜けにくいというのを実感しています。
分量は多くかなり時間はかかるのですが、取り組んだ分は確実に自分の力になるので、個人的には、参考書を読んでじっくり勉強をするのが好きなタイプの人に薦めたいです。

この本だけで単語を「どれだけ覚えられるか」という世界で
この単語帳を評しているうちは何の意味もない。
この本は単語を覚えるのが「可能か不可能か」の世界だ。

ほかの単語帳・熟語帳を挫折せずに出来るなら、
その本を通してやればそれでいい。
もし単語や語法の手だれになりたいのなら
単語王でもやっておればよいのだ。

この本は、単語や熟語を覚えるのが
どうしてもうまく行かない、苦手な人たちが
ハウツーからこだわって確実に覚えるための本だ。
扱っている単語熟語レベルは超難関大基準だと合格ライン+α程度で、
普通の受験生が予測読みするような単語まで網羅してはいない。

だが勉強中知らない単語が出てきて辞書を引いたとき、
それを記憶に残すコツを自然と身につけることが出来る。
これによって単語を単発の意味ではなく
脈絡ある言語的に覚えることができ、
結果として志望校レベルの語彙が付く。

単語・熟語は単語帳・熟語帳だけで仕上げるもんだという
固陋な発想では決して使いこなせない単語帳である。
ある意味、思考力と応用力で能率的に結果を出す
東大(志望)生的なアタマの動きを作る、とも言えるのかもしれない。

もっとも、この一冊で、一般に語彙レベルが高いとされる
早慶上位学部の過去問でもそれほど困らないくらいの語彙力は付けられた。

語彙レベル批判も意外と、
語数重視の単語帳のユーザーが
マニアックな一語が載ってるか否かを取り上げて
ガーガー言っているだけなのかもしれない。