おそ松さん 第一松 [Blu-ray] の感想

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何故か物心もつくかつかないかの幼少期に父親からプレゼントされた『レッツラゴン』…(何故に自分が生まれてすらいない時代の漫画をプレゼントされたのかが謎ですw)。自らを昇華させていった“ギャグの天才”赤塚不二夫をして「『おそ松くん』のユーモアが『天才バカボン』でナンセンスに近づき『レッツラゴン』でシュールに発展した。これは俺が目指していた世界だった」とまで語った怪作です。この『おそ松さん』を見て思ったのは、子供の時に強烈な印象を焼き付けて、ボロボロになりながらも未だに手放せない『レッツラゴン』に至る赤塚イズムが“盛大に間違えている可能性もあるがやっぱり感じる”と云う物でした。封印された一話の悪フザケで話題に上がった本作ですが、昔はエピソード毎に世界観毎変化するのは普通だったし、パロディにも大らかな時代だったんですよね。それが良いとは言いませんし、節操の無いパロディが許されてはいけないと思いますが“楽しませる為、笑わせる為にあらゆる可能性を追求して、ギャグ漫画の限界を探る”……『おそ松さん』には確かにその精神を感じてしまうのです。後、人気声優を集めただけで腐向けと罵り作品の印象を決めつける声もありますが、声優さん達は普通に上手いですよね。近年では声優の質が落ちたと嘆く声もチラホラでしたが、似たような演技しかさせない作品ばかりだったのかと『おそ松さん』を見て感じてしまいました。技術に裏付けされた悪フザケこそ至高なのです。