(003)世界の美しさをひとつでも多くみつけたい (ポプラ新書) の感想

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参照データ

タイトル(003)世界の美しさをひとつでも多くみつけたい (ポプラ新書)
発売日販売日未定
製作者石井 光太
販売元ポプラ社
JANコード9784591136324
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

私は普段、こういったノンフィクションの本を読むことはあまりありません。
石井さんのことは、悲惨な現場や境遇の人をルポしているというくらいに少しだけ知っていました。

本を読む前は正直、「なぜそんな所に行くんだろう。興味と正義感で行くのかな」、
などと思っていましたが、本の中では、石井さんが現場に行くようになった背景やその原動力が何か、
細かく書かれています。
育った環境が影響していることも興味深かったのですが、それ以上に、現場に何としてでも行かなければならない、
自分が行って見て、伝えなければならないという使命感と気迫を感じました。

現場に行けば当事者になる、当事者になることで、責任を背負うことになる、と書かれていたことが印象的です。

また石井さんは、「過酷な現場であればあるほど、『人間の美しさ』が見やすい」し、「そこにある『人間の美しさ』に出会って感動したい」
から現場に行くのだとも書いています。
この本には、貧困や戦争の中で、病気や障がいを持ちながらも物乞いをして生きている人など本当に過酷な状況で生きている人達のエピソード
がたくさん出てきます。
エピソードを読んで強く思うのは、「どうしてそんな苦しい状況で、それでも生きていられるの?」ということでした。

特にハンセン病を患った物乞いが周囲の人達に忌み嫌われて、自身も苦しみながらも、「それでも生きていける理由」が書かれていて、
とても切なくいたたまれない気持ちになりました。
他にも、私には信じられないような状況下で生きている人達がたくさん出てきます。そしてその人達には様々な形の、「それでも生きていける理由」
があります。石井さんはそれを「小さな神様」や「小さな物語」と呼んでいますが、中にはその小さな救いが傍から見ると決して良いものだと言えないような
ケースもたくさん出てきます。

ですが、ただ悲惨だとか、可哀想だと言えない複雑な状況があること、そして一見すると救いようのない状況の中でも人がなんとか生きていけるのは、

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