権力闘争がわかれば中国がわかる ―反日も反腐敗も権力者の策謀 の感想
参照データ
タイトル | 権力闘争がわかれば中国がわかる ―反日も反腐敗も権力者の策謀 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福島 香織 |
販売元 | さくら舎 |
JANコード | 9784865810332 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
中国共産党の権力闘争が分かって良い。
さてこれから権力闘争がどのように展開するのか、興味は尽きない。
さてこれから権力闘争がどのように展開するのか、興味は尽きない。
一般に、本のタイトルは編集者にあり、著者は自分の本でもタイトルを選べないとか。しかし、この本くらいタイトルと中身が一致するのも珍しい。コネと賄賂にまみれた権力闘争の赤裸々な実態が、これでもかとばかり描かれていく。権力者をめぐる女の闘いの章などは、まるで小説の一シーンを読んでいる様な描写が続く。市場経済の浸透で、中国という国も少しは民主化するという考えがあったのかどうか知らないが、それが幻想であることがこの本を読めばよく分かるし、歴史が物語っている通りだ。南シナ海での傍若無人な振る舞いも、何故あそこまでやるのかと思うのが普通の国の人間だが、権力闘争に歯止めは効かない。この歪なモンスターを育ててしまった先進国の責任は重い。AIIBに頑として参加しなかった安部政権による日本の選択が、いかに正しかったかよく分かる本である。