「西武」堤一族支配の崩壊 -真実はこうだった! の感想

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参照データ

タイトル「西武」堤一族支配の崩壊 -真実はこうだった!
発売日販売日未定
製作者広岡 友紀
販売元さくら舎
JANコード9784865810196
カテゴリビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » 企業経営 » 一般

購入者の感想

著者は堤一族の関係者だそうだが、鉄道本も著している人である。なのでいろいろなメディアから
西武についての本を書かないかと依頼されたが、メディアが求めるのは誰かの批判であったり
私的な興味であったので、それを断ってきた。今回はあくまで客観的に西武史を書くためにこれを著したそうである。

一族だから身内をかばうわけではなく、逆に、誰かの私的な事をあげつらう目的でもない。
西武一族に何があったかを淡々と振り返っているのでとても参考になる。

2ページずつぐらいの短い項目に分けてあるので、たいへん読みやすい。

堤清二(辻井喬)が亡くなり数年。彼のつくった書店(池袋リブロ)が閉店するタイミングで本書が出版されたのは何かの皮肉でしょうか。どこで見たのかは失念しましたが、著者は堤家と血のつながりのある関係者だとか。西武グループ創業者・堤康次郎の女性関係は自由なものだったようなので、もしかすると清二、義明の兄弟姉妹かいとこ、甥姪くらいの近しい関係なのかも想像しています。
内容は、関係者ということでやや辛辣な言葉もありますが、おおむね客観的に西武鉄道、そして西武グループの現在を捉えているのだと感じました。(やや厳しい言葉はこの著者の特徴でもありますし。)なにより、みずほコーポレート銀行と米投資ファンド・サーベラスによる西武HD再建に関するトラブルの内情についての分析が目を引きました。なぜ、出資者であるみずほC銀行とサーベラスの再建策を西武は蹴ったのか。予測の域は出ないまでも、関係者だからこそ知りうる情報によって分析された結果は納得できるものでした。たとえば株主の方は、西武のこれからについて判断材料のひとつとして本書を読まれるとおもしろいかもしれません。

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さくら舎から発売された広岡 友紀の「西武」堤一族支配の崩壊 -真実はこうだった!(JAN:9784865810196)の感想と評価
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