Numark MIXTRACK Pro の感想

DJ機器の中堅企業、NumarkよりMIXTRACK PROです。

CDJやミキサーなどをハードウェアで揃えようとすると安くても十数万、高級機だと数十万することも珍しくないDJ機器。
PCDJは全体的な傾向として低価格ですが、このMIXTRACK PROはその中でも群を抜いて低価格です。
参考として、対抗するVestaxのTyphoonは3万円前後、それに対しMIXTRACK PROは2万円。
TyphoonとMIXTRACK PROは双方ともスピーカーに出力するための赤白端子（RCA端子）を内蔵していますが、他の機種ではそれが内蔵されておらず別途出力機器（AUDIO 2DJなど）を用意しなければいけない場合もあるので、やはりMIXTRACK PROは高いコストパフォーマンスを持つと言えるでしょう。

一つ気をつける点があるとすれば、本体のサイズが大きいことでしょう。
具体的には、幅がB4サイズの紙の長辺+5cmほど、奥行きがB4サイズの紙の短辺と同等くらいあるので正直かなり大きいです。
これを「雰囲気が出ていてカッコイイ」と考えるか、「持ち運ぶにはちょっと大きすぎる」と考えるかは評価の分かれるところだと思います。
大量のレコードを持ち歩いていた時代があることを考えるとかなりマシですが、それでも気軽に持ち運ぶのは少々難しいサイズです。

音楽のミキシングは、アニメソングやスクラッチをしないクラブミュージックに関しては比較的簡単に習得でき、必要十分な機能を持っています。
逆に言えばHIPHOPなどでスクラッチを必要とする場合は少し難しいかもしれません。
VerturlDJの問題なのか、MixTrackProの問題なのかはこれ以外の機材を持ち合わせていないので比較できないのですが、スクラッチに関してのみは割と操作にタイムラグがある様な気がしました。

総評としては、興味があって始めてみたいという人が最初に買うには最適だと思います。
もし機能に不足を感じ始めたら他のもっと高級な機種に買い換えれば良いのではないでしょうか。