Avro Arrow: THE STORY OF THE AVRO ARROW FROM ITS EVOLUTION TO ITS EXTINCTION の感想

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参照データ

タイトルAvro Arrow: THE STORY OF THE AVRO ARROW FROM ITS EVOLUTION TO ITS EXTINCTION
発売日販売日未定
製作者Arrowheads
販売元Boston Mills Pr
JANコード9781550460476
カテゴリSubjects » Nonfiction » Transportation » Aviation

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 アブロ・アローとは直線翼のCF-100カナックの後継機として、カナダの アブロ・カナダ社で開発された無尾翼高翼デルタ翼の超音速迎撃戦闘機です。最大速 度はマッハ2以上の高性能で、今日のMiG-31フォックスハウンドに相当すると 思います。原型機は6機製作され、完成した5機(RL201~RL205)は1958 年から1959年迄に初飛行しました。しかし1958年末に開発費が1,090億8,000万円に上 り、100機分の調達費用が4,500億円と当時のカナダのGNPの1/20にも高騰 した事と、ミサイルの発達により当時蔓延していた有人機の将来に対する悲観論に拠 り1959年2月20日に計画は全て中止され、完成した機体は全てスクラップにされました。  アブロ・アローの遺産はオタワの科学博物館に残されている、未完の6号機の機首 部分と主翼、主脚、エンジン等の部分だけです。  50年代から60年代は、ひたすら飛行機としての性能向上を追求した時代で、 実用機の性能が一つの頂点に達しました。アメリカの超音速戦略爆撃機XB-70 バルキリー、イギリスの超音速偵察攻撃機BAC.TSR2、そしてアブロ・アロー 等、何れも画期的な高性能を目論まれましたが、開発費用の高騰や用兵思想の変化で 量産されずに終わりました。その後も数多くの飛行機が現れ、それらは兵器としての 能力は向上しましたが、速度性能の面ではむしろ後退したと言えます。欠陥が有って 採用されなかった訳では無く、高性能で有りながら試作だけに終わった飛行機には、 今も皆の心を引きつける魅力が有ります。  本書はアブロ・アローに関する最高の資料です。開発開始から中止に至る迄の経緯 が詳しく記述されています。写真も豊富に掲載され、細部写真も載っています。実機 のマニュアルから転載された図版も豊富です。日本で書かれたアブロ・アローの記事 の殆どはこの本からの引用です。

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