わたしが出会った殺人者たち (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトルわたしが出会った殺人者たち (新潮文庫)
発売日2014-08-28
製作者佐木 隆三
販売元新潮社
JANコード9784101315027
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 51-75回

購入者の感想

18件の殺人事件の加害者たちの関係をまとめたノンフィクション。
著者は殺人事件の加害者たちをモデルにした小説を書いており、その為モデルとなった加害者たちと取材等で関わることが多かったようである。

・宮崎勉
・宅間守
・永山則夫
・松本智津夫
・林真須美
等の有名どころも多く、令和の世となった今ではほとんど死刑判決が出て処刑されている面々で、生き残っているのは「和歌山毒入りカレー事件」の林真須美くらいというところである。

人数は多いものの、一人一人に対する記述が少なく中途半端な印象が拭えない。
全員、著者が面識のある人物かと思ったら一度も面会していない人物も含まれている。
幼少期の育成環境等が犯罪に至る下地になった人間は多く、そういった意味においては犯罪防止・阻止に役立つ部分もあるだろう。
但し、ルポとしては新潮社で発行されているような「新潮45」シリーズのほうが1件1件については詳しく、事件自体や加害者の人生行路から得るものは大きい。
そういった意味では「可もなく不可もない」ような内容で惜しい。

日本のコリン・ウィルソンとも言われる作者の記憶に残る独特な殺人者達のエッセイ。
元は雑誌に掲載されてたらしい。
昭和しらけ世代生まれの私には思い入れのない名前も二三あるが大抵は「ああ アレか」と思い浮かぶ顔ぶれである。
まァ中には「なぜ無いんだ?」という顔もあるが それにも理由があるのだろう。
とにかく買うだけの価値は間違いなく有る。

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