Newton (ニュートン) 2013年 07月号 [雑誌] の感想

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参照データ

タイトルNewton (ニュートン) 2013年 07月号 [雑誌]
発売日2013-05-25
販売元ニュートンプレス
JANコード4910070470732
カテゴリ雑誌 » 科学・テクノロジー » 一般科学 » 天文・物理

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「生命と物質に、根本的な違いはありません。『生命の実体』と呼びうるものは存在しません」(リチャード・ドーキンス)
「(近い将来)個々の分子やゲノム、ウイルスをつくることはできます。しかし、細胞を作る段階にはほど遠いのです」(ポール・デイビス)

いつもと違って黄色の表紙なので、一瞬、Newton別冊の方かと思いました。「生命とは何か」が特集です。54ページにわたります。生命を物理と化学から解き明かそうとエルヴィン・シュレディンガーが1944年に出版した「生命とは何か(What is life?)」を意識して、2013年現在の科学の立ち位置からこの基本的な疑問にどこまで答えられるのか、読者との検討果を反映してなるべく易しく整理を試みたものです。

刺激に反応する、外から栄養をとる、内と外の区別がある、自己増殖する。これら全ての条件を細胞という形で満たしている。DNAを持ち、進化する。死んだからといって、生物を構成する物質が変わるわけではなく、その前後で重さも変わらない。生物の中では、細胞単位で生と死が頻繁におとずれている。生物は外部と物質やエネルギーのやりとりがある開放系であるためエントロピー増大の法則の制約は受けない。みずから秩序立った「散逸構造」を持ち、自己増殖現象や規則性のある自発運動はこの散逸構造によって説明できる。Newtonらしいきれいなイラストによって、基礎的な話から応用レベルまでの解説がおこなわれています。また、生命を作る研究ついても、生命物理学、人工細胞の合成、コンピュータシュミレーションの3つが紹介されています。研究者達が語る「生命とは何か」においても、興味深い主張がいくつか見られます。

それ以外の記事で個人的に強い関心を持ったのは、「見えない次元を探し出せ」。私たちは3次元(時間も加えると4次元時空ともいう)に住んでいると思っていますが、「超ひも理論」では、実際は9次元もしくは10次元あるといわれており、この普段我々に見えない他の次元を実験によって検出しようとする挑戦です。重力が逆2乗に従う基本原理を利用したなかなか壮大なアイディアです。

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