大空に賭けた男たち ホンダジェット誕生物語 の感想
参照データ
タイトル | 大空に賭けた男たち ホンダジェット誕生物語 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 杉本 貴司 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532320379 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 » 空運 |
購入者の感想
折しもMRJが初飛行を成功させて日本中が沸いたところですが、半年ほど前には小さな小さなハチドリ風の小型機が日本中を飛び回って話題になっていました。
それがこの本で取り上げられているホンダジェットでした。
ホンダと言う会社は、今でこそ世界企業として存在していますが、良く知られている通り戦後復興期の創業時は名もなき地方の町工場?から始まっています。この本では、創業者である本田宗一郎の、子供時代の衝撃的な「飛行機」との出会いから、その後の成功と挫折、そして「本業」となってしまった四輪車開発の傍らで細々と続けられた「飛行機」開発、1962年(昭和37年)に本田宗一郎が航空機事業への参入を宣言してからの文字通り「死屍累々」の50年が描かれています。
発行元が日経ですからいわゆる「ビジネス書」に当たる訳ですが、基本的にはその時々の若きリーダー達の目線で書かれているので堅苦しさは無くとても読みやすい。当然、社史そのままの部分もありますが、ほとんどは「暗中模索」と「絶体絶命」の連続と言う大変ドラマチックな描写が多くて読ませます。
印象的なのは「独創性」に拘るカリスマリーダーと、理詰めで事を進めようとする(特にジェットエンジンは数式の塊!?)若手との「確執」を通してホンダという「革新を運命付けられた会社の苦しさ」を描いている事ですね。創業者も含めてその時々のリーダーが「呪縛」から逃れらず、起死回生の「力技」に頼ろうとして失敗を重ねる様子や、そんな人たちが最後には若い世代に道を譲らなければならなくなる場面を通して現代のおける様々なリーダー像が描かれていきます。本田宗一郎の決断の場面や病に倒れた元リーダーの最期の場面など・・・ちょっとグッと来ます・・・。
それがこの本で取り上げられているホンダジェットでした。
ホンダと言う会社は、今でこそ世界企業として存在していますが、良く知られている通り戦後復興期の創業時は名もなき地方の町工場?から始まっています。この本では、創業者である本田宗一郎の、子供時代の衝撃的な「飛行機」との出会いから、その後の成功と挫折、そして「本業」となってしまった四輪車開発の傍らで細々と続けられた「飛行機」開発、1962年(昭和37年)に本田宗一郎が航空機事業への参入を宣言してからの文字通り「死屍累々」の50年が描かれています。
発行元が日経ですからいわゆる「ビジネス書」に当たる訳ですが、基本的にはその時々の若きリーダー達の目線で書かれているので堅苦しさは無くとても読みやすい。当然、社史そのままの部分もありますが、ほとんどは「暗中模索」と「絶体絶命」の連続と言う大変ドラマチックな描写が多くて読ませます。
印象的なのは「独創性」に拘るカリスマリーダーと、理詰めで事を進めようとする(特にジェットエンジンは数式の塊!?)若手との「確執」を通してホンダという「革新を運命付けられた会社の苦しさ」を描いている事ですね。創業者も含めてその時々のリーダーが「呪縛」から逃れらず、起死回生の「力技」に頼ろうとして失敗を重ねる様子や、そんな人たちが最後には若い世代に道を譲らなければならなくなる場面を通して現代のおける様々なリーダー像が描かれていきます。本田宗一郎の決断の場面や病に倒れた元リーダーの最期の場面など・・・ちょっとグッと来ます・・・。