Belgian Fashion Design の感想

ファションの発信基地として、まず頭に浮ぶのは、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークなどであるが、近年忘れてならないのがベルギーのアントワープなのである。その活気溢れるベルギーのファション界の最前線を、数々の写真を見せながら、解説してくれるのがこの作品である。何と言っても、興味深く見ることの出来るのは、各メゾンの紹介である。何時も度肝を抜かれっぱなしの Walter Van Beirendonck、華やかで粋な Stephan Schneider、一度着てみたい、Dirk Bikkembergs、元気いっぱい Dries Van Noten、メンズの老舗 Raf Simons etc. etc. 解説を読むのはしんどいとおっしゃる向きは、写真を見るだけで十分楽しめますと、申し上げる。こうゆう写真集を見ていると、なんだか気持ちが豊かになるのだ。そしていつしかセンスが養われていることに気付くのである。尚、表紙は、Autumn/Winter 1998-99 のコレクションで Raf Simons が発表したメンズ、赤いドレスシャツである。