歴史人 12月号 の感想

雑誌ならではのカラーページで沢山の解説付きの
図表も多く、頭にイメージしながら読む事ができたので
本当に面白かった。

内容は表紙の見出しと比べてそこまで目新しさはないものの
幕末動乱前の勢力図から始まって、どのように明治に
向かっていったかが、時系列に纏められていて
凄く読みやすかった。

既に幕末に読みなれている人には既知の内容も
多いとは思いますが、文字だけの本ではないので
改めて楽しみながら読む事もできるし、戊辰戦争後
についても西南戦争までも流れで読む事ができるので
断片的にならないところもよかった。

やはり、幕末は西南戦争の終了をもって完全に
幕を閉じ、明治新政府は始まったのだろう。

真実は、それでもわからないが、西郷さんは
急激に変化を遂げた時代の流れの中で
行き場を失った武士のために、その身を預けた
のだと思うと、たとえ誰かがその役割を背負う
必要があったとしても、凄い人だと思う。

佐幕派、新政府派、どちらの肩を持つわけでも
ない書き方であるので、公平に読めます。
雑誌ですが、一通りをもう一度おさらいするのにも
丁度いいと思いますので、興味のある方は
バックナンバーでも購入をお奨めできます。

織田信長時代の織田家の戦いをダイジェストで辿る。
そのうち桶狭間の戦いや長篠の戦いについては特に詳しく、新説などを解説している。
図版も多く、なかなかに楽しめる内容だ。