オーバーロード7 大墳墓の侵入者 の感想

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参照データ

タイトルオーバーロード7 大墳墓の侵入者
発売日販売日未定
製作者丸山くがね
販売元KADOKAWA/エンターブレイン
JANコード9784047298095
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

7巻感想 ネタバレ沢山、ご注意ください。

前巻、アインズに断りなく大規模作戦を行なったデミウルゴスに出くわし、モモンとして事件を解決したアインズですが
(デミウルゴスのやる事だから信用してやっちゃったけど、やり過ぎじゃね?)と、冷静になってから気づいた模様。
なんでそんな大事にしたんだろう、という部分が明らかに。
それはアインズが言った「…世界征服なんて良いかもね(笑)」
を本気にした従者たちが、世界征服のためにはこのくらい必要!と、その目的を達成するためにやった事だと。

そんなことはすっかり忘れていたアインズは
(世界征服てそんな事言ったっけ?!)と内心ガクブルしつつ、士気の上がりきってる従者たちに、
「そんなこと言った覚えないよ。やめてね。」と言えず、流されてしまう。

ここで(世界征服も悪くないのかも…)と思ってしまうあたり、
『濃い悪ノリ好き友人と悪ノリし、友人のために協力を惜しまない、ギルドの緩衝材になってたであろうギルド長』という人柄が見えます。

個人的にはこの本でココが一番面白かった。

そこで更に『ナザリックの力を示すため強いワーカー達を生贄にする』という作戦が立ち上がります。
アンデットになってから人間的感覚を失い、必要な場合や怒った時に人を殺す事に躊躇はしないアインズですが、必要とはいえナザリックに盗掘者を入れる事や、わざわざ嵌めて殺す事に気乗りがしない様子。

しかし、仕事を受けたワーカー達にモモンとして会って「なんでこんな危ない仕事受けたの?(死んじゃうよ?)」的な問いに「お金のためさ、依頼料もいいし、盗掘品で潤う」と応えるワーカーたち。
この辺が彼らに死んでもらう事に迷いがなくなった瞬間でしょう。
相手が自分の利益のために危険な行動を選ぶなら、アインズが自分のメリットのために人を殺す事は厭わないというのは一巻から通しての考え方ですから。(3巻でも似た感じでやってますし…)

 ナザリック攻城編開始といった感じで、守護者達に攻めてきた冒険者たちが蹂躙される話でしたね。色々評価はあるみたいですが、狩るライオン側と食べられるシマウマ側みたいな話で、これはどちら側に視点を置くかで感情が変わる話ですしね。
 私はこのお話はこういう話だと思ってるので、余り気になりませんでした。

地下墳墓を舞台におびき寄せられた侵入者達が各々生還しようとあがく姿を描いている七巻。仲間同士の絆と残酷かつ理不尽な面が強く描写されています。
侵入者達は信頼する仲間同士でチームを組んでおり、彼らが強大な存在に立ち向かう姿は涙を誘った。ギャグ成分が薄く感情移入させるような構成となっているため、なんとも後味の悪い結末、読後感でした。

作中で気になったのはアルベドの行動、そして絶対者という偶像にアインズが縛られている所。下僕のコントロールが上手くいかないアインズですが、侵入者達と相対した際は良い魔王っぷりでした。
伏線は既刊でひっかかっていた部分が回収されており、また、新たな布石や過去にいたプレイヤーらしき存在の痕跡も描写されていて、web版との違いも大きく楽しめました。

イラストは既刊と比べアニメ絵寄りになっていて、色々可愛く、格好良く描かれていた印象。個人的に一番良かったのは後半の見開き絵。
いい意味でオーバーロードらしい絵なのですが、あれはアニメ化する作品の挿絵とは思えませんね。
色々おだやかでない七巻でしたが、次巻は恋愛と日常モノ。何か仕込んであるんじゃないかと心配ですが楽しみにしています。

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