MIND ADVENTURES の感想

　1992年、Des’reeのデビュー作です。

　Des’reeは、英国のR&Bシンガー。
　アコースティック系の楽器をバックに、自然体で歌うシンガーです。
　自己の内面をシッカリ捉えた歌詞・歌声は、スピリチュアルな感じすらあり、デビュー当時はポストSadeとまで言われました。
　「他に振り回されず、しっかり自分を見つめて、ポジティブに生きていく」彼女の姿が投影されてます。
　
　このデビュー盤は、次作「I Ain’t Movin’」に比べると、
ちょっと力みを感じたり、背伸びしたような感じもありますけど。。。私の素直な感想は、初々しい！　かっこいい！です。
　落ち着いて凛とした歌声、思わず聴き入ってしまう深みのある歌声、リスナーに伝わる歌声。。。そんな歌声が、このデビュー盤からあります。

　官能的なスローチューン(1)、代表曲の1つ(2)、ピアノをバックにしっとりしたバラード(4)(8)、
清々しい雰囲気の(5)(6)、ゴスペル調で共鳴する(9)。。。など、楽曲は粒ぞろい。
　ラスト(10)は、ほぼ独唱。冒険してます。

　「Des’reeファン」は、必聴です。
　また、「Des’ree初心者」には、2nd「I Ain’t Movin’」、3rd「Supernatural」がいいと思います。

　英国特有の陰りと、彼女の知性や歌声とが結びついたような。。。何とも言えない官能的な陰影が好きです。