増補修訂版 相互扶助論 の感想
参照データ
タイトル | 増補修訂版 相互扶助論 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ピョートル・クロポトキン |
販売元 | 同時代社 |
JANコード | 9784886837233 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » イデオロギー |
購入者の感想
ダーウィンの進化論は弱い種が自然淘汰されること、そして種同士が協力(相互扶助)して自然環境に立ち向かっていることを示しました。しかし人間優位主義に蝕まれた西洋社会では自然淘汰のみが強調され相互扶助を無視される傾向にありました。クロポトキンを例外の一人に数えられます。
クロポトキンは豊富な観察記録から自然は非常ではなく相互扶助で連帯していることを示しています。クロポトキン自身もシベリアを探検した経緯があり筆には生命への畏敬があふれています。そして晩年の『倫理学』をはじめ道徳科学構築の原動力となりました。
最後の旧版との違いを述べておこうと思います。増補版と本文に違いはありませんが「3.11」を踏まえた解説がついています。私たちは「3.11」を通し自然の恐ろしさを思い出しました。そしてそれ以上に人々が連帯していることも再確認しました。そういった人々の感情やこれからの社会の在り方について『相互扶助論』から学ぶべき点は多いと考えます。
クロポトキンは豊富な観察記録から自然は非常ではなく相互扶助で連帯していることを示しています。クロポトキン自身もシベリアを探検した経緯があり筆には生命への畏敬があふれています。そして晩年の『倫理学』をはじめ道徳科学構築の原動力となりました。
最後の旧版との違いを述べておこうと思います。増補版と本文に違いはありませんが「3.11」を踏まえた解説がついています。私たちは「3.11」を通し自然の恐ろしさを思い出しました。そしてそれ以上に人々が連帯していることも再確認しました。そういった人々の感情やこれからの社会の在り方について『相互扶助論』から学ぶべき点は多いと考えます。