創造する経営者 (ドラッカー名著集 6) の感想
参照データ
タイトル | 創造する経営者 (ドラッカー名著集 6) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ピーター・F・ドラッカー |
販売元 | ダイヤモンド社 |
JANコード | 9784478000564 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ |
購入者の感想
政治・経済・文化・社会を踏まえた企業が行うべき経営戦略のあり方を展開しています。
最近CSRが騒がれていますが、ドラッカーは昔から提唱しています。
経済だけを考えた戦略と比べると難しいことを言っているような気がするでしょう。
しかしドラッカーは、
経済以外のことも経済に影響が及ぶことや、
企業がていたらくだと政治が全体主義に陥る危険性や、
経済が生き物であり、新古典派のいうような一般均衡にはならないこと、
を熟知した上で提言しているのです。
それらを踏まえてお読み頂くとドラッカーの言いたいことがよりわかるようになると思います。
最近CSRが騒がれていますが、ドラッカーは昔から提唱しています。
経済だけを考えた戦略と比べると難しいことを言っているような気がするでしょう。
しかしドラッカーは、
経済以外のことも経済に影響が及ぶことや、
企業がていたらくだと政治が全体主義に陥る危険性や、
経済が生き物であり、新古典派のいうような一般均衡にはならないこと、
を熟知した上で提言しているのです。
それらを踏まえてお読み頂くとドラッカーの言いたいことがよりわかるようになると思います。
オリジナル『Managing for Results』は1964年ドラッカーが54歳の時リリース。邦訳も同年上田惇生氏の迅速・的確な翻訳でリリースされた。上田氏はこの本と『現代の経営』『経営者の条件』をドラッカー経営学の三大古典と位置づけている。
ドラッカーがこの本を書いたのは1964年のことなので、当然登場してくる企業も今となっては存在していない、あるいは破綻してしまった企業も存在する。そういう『例』を時間のズレを加味しながら読み進むわけだが、そういうハードルがあり、かつ超批判的なスタンスで読んでいるにもかかわらず、随所で感心してしまう。これはぼく自身が金融機関の端くれで、山ほどの中小企業を担当し、現場を見、社長と話し、嘘が一杯詰まった決算書を見てきたから余計にそうなのだと途中で気がついた。自分の眼でたくさんの企業が破綻していくプロセスを見てきた。そういう企業群とドラッカーの整然と説く言葉が共鳴している感じだ。やっぱりこの人はかなり凄い、と思う
ぼくにとってこの本の中心的テーマは『人の生かし方』だと思える。特に印象深いのが、180ページに登場するロスチャイルド家の子孫たちの人材登用の部分だった。今でも世界に多大な影響力を及ぼしているロスチャイルドの『人の生かし方』だけでも読むに価する名著だと思う。今読むのであればやはり線が施された例題部分は殆ど気にせずに、その中心的論点を掴むべきだろう。これもやはり20代のうちに読むべき一冊だ。
ドラッカーがこの本を書いたのは1964年のことなので、当然登場してくる企業も今となっては存在していない、あるいは破綻してしまった企業も存在する。そういう『例』を時間のズレを加味しながら読み進むわけだが、そういうハードルがあり、かつ超批判的なスタンスで読んでいるにもかかわらず、随所で感心してしまう。これはぼく自身が金融機関の端くれで、山ほどの中小企業を担当し、現場を見、社長と話し、嘘が一杯詰まった決算書を見てきたから余計にそうなのだと途中で気がついた。自分の眼でたくさんの企業が破綻していくプロセスを見てきた。そういう企業群とドラッカーの整然と説く言葉が共鳴している感じだ。やっぱりこの人はかなり凄い、と思う
ぼくにとってこの本の中心的テーマは『人の生かし方』だと思える。特に印象深いのが、180ページに登場するロスチャイルド家の子孫たちの人材登用の部分だった。今でも世界に多大な影響力を及ぼしているロスチャイルドの『人の生かし方』だけでも読むに価する名著だと思う。今読むのであればやはり線が施された例題部分は殆ど気にせずに、その中心的論点を掴むべきだろう。これもやはり20代のうちに読むべき一冊だ。