ヒメゴト~十九歳の制服~ 8 (ビッグコミックス) の感想

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参照データ

タイトルヒメゴト~十九歳の制服~ 8 (ビッグコミックス)
発売日2014-11-28
製作者峰浪 りょう
販売元小学館
JANコード9784091867162
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

ユキ、カイト、未果子。
歪な制服を着なきゃ生きてこれなかった、3人の物語。
ついに完結です。

直前の7巻では、3人は互いに嘘をつき、ゆるく楽しく過ごしていました。
その反動でしょうか。8巻、怒涛の展開です。

特に、3人の中で1番傷が深かった、あの人物の過去が、全て明かされます。

あぁ、そうだったんだ、それで君は1巻から、ずっとこの行為を続けてきたんだね…。

性や人格形成を、これほど深く掘り下げて描く漫画、私は初めて見ました。

そしてこの心理描写。
女性にしか描けない物語、だと思います。

作者の性別は分かりませんが、たぶん女性なのでは…。
主人公は女なのに女っぽい服を着ることに抵抗あるとか、
他の女の子のセリフ「嘘をつけない女の子なんて、いないと思ってた」とか、
「あたしの方があんたより可愛いって、ずっと思ってた」とか、
生々しい女性の本音が詰まった漫画ですので。

なぜユキやカイトはカタカナで名前を呼ばれるのに、未果子は常に漢字で表記されるのか?

カイトが「女の子はアタシの鏡。目の前にいる女の子は、鏡に映る自分なの」と言うように、
「鏡」という表現にこだわるのは、どうしてなのか?

3人はどうやって、「制服」を卒業していくのか。

そういった伏線の答えも、全て明かされます。

最終巻は、誰が誰より可愛いとかそんな次元の話じゃありません。
読んでいて胸をえぐられる叫びの連続です。

この作品を読んで、理解したり共感できるのは女性だけな気がします。最終巻は特に。
男性が読むとどんな感想を抱くのか、想像つきません。
よろしければ、どなたかにレビュー書いていただきたいです。
(>_<)

前作「溺れる花火」の最終巻も、複雑な物語がすごい勢いで収束されました。今回はそれ以上です。

深い傷跡を残す話。

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