ちばてつやが語る「ちばてつや」 (集英社新書) の感想
参照データ
タイトル | ちばてつやが語る「ちばてつや」 (集英社新書) |
発売日 | 2014-05-16 |
製作者 | ちば てつや |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087207392 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 作家研究 |
購入者の感想
漫画界の偉大なる巨人・ちばてつや!
『週刊少年マガジン』を主戦場としてマガジンの歴史とともに多くの作品を発表し続け、同時代に活躍した漫画原作者の梶原一騎氏(『巨人の星』『あしたのジョー』)が“少年マガジンの父”であれば、ちばてつや氏はまぎれもなく“少年マガジンの母”である。
『絶望に効くクスリ』の著者・山田玲司氏が「手塚治虫先生が『漫画の神様』、石ノ森章太郎先生が『漫画の王様』、藤子・F・不二雄先生が『漫画の良心』ならば、ちばてつや先生は『漫画の太陽』だ!」と仰っていたが、私もその意見には同意でき、漫画界という過酷なサバイバル戦場のなかで日夜戦っている後輩漫画家たちにとってもまさにちばてつや先生は道を示す漫画界の太陽のような存在であり、現にちば先生がいるからこそ頑張れる後輩漫画家も少なくない。その意味でも本当に大きな存在なのだ。
本書では今年で漫画家生活58年を迎える漫画界の巨人・ちばてつや先生が生い立ちから漫画家になってこれまでに発表した自らの「作品」に語られた貴重なエッセイである。
まず、ちば先生を語る上で欠かせないのは幼い頃の満州からの引き揚げ体験だろう。これに関しては、ちば先生が自ら書き下ろした力作『家路
『週刊少年マガジン』を主戦場としてマガジンの歴史とともに多くの作品を発表し続け、同時代に活躍した漫画原作者の梶原一騎氏(『巨人の星』『あしたのジョー』)が“少年マガジンの父”であれば、ちばてつや氏はまぎれもなく“少年マガジンの母”である。
『絶望に効くクスリ』の著者・山田玲司氏が「手塚治虫先生が『漫画の神様』、石ノ森章太郎先生が『漫画の王様』、藤子・F・不二雄先生が『漫画の良心』ならば、ちばてつや先生は『漫画の太陽』だ!」と仰っていたが、私もその意見には同意でき、漫画界という過酷なサバイバル戦場のなかで日夜戦っている後輩漫画家たちにとってもまさにちばてつや先生は道を示す漫画界の太陽のような存在であり、現にちば先生がいるからこそ頑張れる後輩漫画家も少なくない。その意味でも本当に大きな存在なのだ。
本書では今年で漫画家生活58年を迎える漫画界の巨人・ちばてつや先生が生い立ちから漫画家になってこれまでに発表した自らの「作品」に語られた貴重なエッセイである。
まず、ちば先生を語る上で欠かせないのは幼い頃の満州からの引き揚げ体験だろう。これに関しては、ちば先生が自ら書き下ろした力作『家路