燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦 【初回入荷限定特典付】 [分冊百科] の感想

大昔、イライラとしながら見た記憶がある。
何故なら、猪木信者（当時は思わなかったが、たぶんそうだったのだろう）だった私は、いつアリを倒してくれるのかと思ったからだ。
結局アリは倒れなかった。試合後、「世紀の大凡戦」と酷評された。プレロスの派手な興業に慣れた目には退屈にしか映らなかったからだ。
ルールもままにならない、まさに真剣勝負だった「異種格闘技戦」はこうなる他になかった。総合格闘技に慣れた目には、いかにこれが凄まじい戦いだったかが分かる。
２００発近いキックを浴びせながら倒れなかったアリ、数発のパンチに恐怖した猪木。今だから、語られる真実がいろいろある。
先日、アリが亡くなった。どうしても見たくなって購入した。猪木も、アリも素晴らしい…。

記者会見や調印式ももれなく収録され、試合にいたる過程、当時の雰囲気が感じ取れるのがよい。
試合前は、まるで典型的なアメリカのレスラーのように振る舞っていたアリが、試合が進むにつれ、余裕がなくなっていく様子に、やってる当人たちの真剣さと緊張感を感じ取ることができた。また、そこまでアリを自分の世界に引き込んだこの頃の猪木のとてつもないパワーに圧倒された。
お互いがかみ合わなかった凡戦と揶揄された試合だが、猪木のキックで変色したアリの腿、数は少ないが猪木をかすめるアリのパンチの鋭さを目の当たりにしたら、凡戦だなんてとても言えない。まだ一回再生して見ただけだが、何度も繰り返し見れば、いろいろ新たな発見がありそうな試合でもある。

本当によくこんな凄い物をノーカットで出してくれたと思う。関係者のコメントや当時のポスターが再現されている小冊子も付いてきて
とても価値が高く仕上がっている。今の総合格闘技じゃなくてアリ側の「政治」を呑んだ格闘技世界一決定戦。今だからこそ猪木の戦
い方がよく理解出来る。

とても満足度が高いのではあるが、ただ一つ、ルールに関してアリ側から具体的にどのような要求があったのが、何をするなどのよう
な技はダメだといった雁字搦めのルールを小冊子の中もしくは映像の中で示して欲しかった。日本での計量前の調印式スペシャルで
猪木が「アリ側はあれはするなこれはするなと言ってきたが、この戦いを実現するためにその要求を全て呑んだ」とDisk1で発言している。
ならば最終的に合意が為されたルールや禁止事項を今だからこそ載せて欲しかった。ここまでほぼ全てを収録したのに、肝心のルール
が収録されて無かったのが悔やまれる。

それでもこんな貴重な映像がノーカットで、しかもアメリカでの両者の会見まで見られるというのは嬉しいという他ない。
意外にアリの英語がクリアで聴き取りやすいのに驚いた。

　今まで何度となく発売された全集的DVDに収録されていたのはダイジェスト、これでは通説通り“世紀の凡戦”としか
映りません。それがついにノーカットで発売！

　興奮しました。記者会見から調印式、計量まで一貫して猪木を挑発し続けるアリに対して大人の対応をする猪木の
なんとかっこいいこと!! 全盛期の猪木のオーラに鳥肌が立ちます。

　現在はプロレスの裏側が世間一般に知られてしまい、この猪木VSアリ戦についてもいろいろと語られています。
そんな雑音を吹き飛ばすのは猪木の”アリキック”を喰らい続けたアリの左太ももの裏側アップ。どうぞその目で確かめ
てください。寝た状態から相手を蹴るのではなく、大きく円を描き、ムチのようにしなる足をもも裏に叩きつけるのが
真のアリキック!! これを不安定な体制から繰り出す、足腰のバネを鍛え上げた猪木だから出来る必殺技です。
試合とは関係ありませんが、花束嬢＆ラウンドガールとしてモモレンジャーとロボコンのロビンちゃんの先生がリングに
上がっているのもポイント高いです。

　プロレスファンが長年熱望したノーカット版はこれまで観たどの映像よりもクリアに見えます。
様々なハードルを越えてついに、しかもこのお値段で出してくれた人たちに感謝!!

20世紀最高のスーパースター、ボクシング世界王者モハメド・アリvs燃える闘魂アントニオ猪木。
38年前の奇跡の格闘技世界一決定戦がついにDVD化。
ほとんどのプロレス技を禁止された猪木に、突破口はあるのか？　対するアリは蝶のように舞い、蜂のように刺せるのか？　総合格闘技など影も形もない時代。
互いに手探り状態の中で、ボクシングとプロレスの威信を賭けて文字通り命懸けの真剣勝負！
試合後、猪木の安堵感と後悔が入り混じった表情が印象的。 disc1はアリのビックマウス炸裂！　必死に応戦する猪木！　頑張れアントン！　
disc2 もちろん入場シーンからノーカットです。
損はさせません。必見です。