この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント の感想

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参照データ

タイトルこの1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント
発売日販売日未定
製作者大原達朗
販売元中央経済社
JANコード9784502124914
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » CI・M&A

購入者の感想

M&Aについて一連の流れを総さらいした解説書。

の筈なのだが、どうも全体的にズレている感じが否めない。

解説書として非常に重要であるM&Aスキームの解説が僅か11Pしかない。当然内容は全くと言っていいほど網羅されていない。一方で「M&A戦略」と題してこちらは21Pにも渡って事業のライフサイクルがどうのと書いているが、それはM&Aのプロセス云々の本に書く内容なのか。「M&Aアドバイザー」なる意味の分からない項目にも同じくらいページ数を割いている。特に致命的なのが税制に係る記載がほぼ無いことで、税制的確・不適格の話も出てきていない。それだけで本一冊書ける重要な論点の筈なのだが。一体どこの誰宛に何を伝えようとしているのかまるで分からない。

仮に良く分かっていない人間がアドバイザーに丸投げするにしてもスキームや税制については、アドバイザーが最終決定はできない。判断は買収の主体がすることで、それにはどれだけ難解にしても主要論点は噛み砕いて理解させることが必要だろう。この本はどうもそれを放棄している様に見える。

M&Aの必要性が企業の担当者レベルにも要求されるようになりました。私の会社でも、ファイナンス部隊だけではなく上級マネジメント職に対してもM&Aの考え方は必須になっています。そのような際に、M&Aの実務を行う方向けのいわゆるプロ向けの書籍は多数ありますが、こちらの書籍のようにプロを活用しながら実務をする方向けの書籍はありませんでした。

その上では非常に良い本だと思います。一方、実務をこなす側の方々に対しては、さらりとしすぎていると思うかもしれません。

M&Aと聞いて、会社に資本を入れるだけだと考えていましたが、M&Aの戦略、そしてM&Aを行った後の重要性までも記述があります。当たり前ですが、担当者としては、この部分を十分に理解した上で、M&Aの概念や理屈、仕組みを考える必要があるとおもいました。

非常に整理されて平易な記述なので担当者レベルになった方が最初に読む一冊に選んで良いと思います。

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