ACROSS THE FUTURE ~The Beginning~ すべての始まり [DVD] の感想

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Crossfaithのライブを初めて観たのは2015年のオズフェス。その名前と、ロックバンドであることは知ってはいたものの、それまで1曲も聴いたことがなかった。さほど興味もなくエレクトロとラウドロックのミクスチャーなんて邪道とさえ思っていた。しかし、彼らが登場し、演奏がスタートした途端「なに、なに」と、あっという間に大きな渦に飲み込まれ、すっかり持っていかれた…。「邪道」と思ったのは完全に私の偏見で、彼らの曲は踊れて、ヘドバンもできる、私にとっては未知の音楽で、凄まじいパワーとエネルギーを感じた。それに加え、バンドの演奏力の高さとヴォーカルの力強さ、情熱的なパフォーマンス、そして何よりもバンドと観客との一体感に完全に圧倒され、ものすごく濃い30分間。まさに、このDVDのドキュメンタリーで多くの人が語っていた”mind blowing”な体験そのものだった。
彼らをもっと知りたくて、このDVDを購入しのだが、バンド結成までの道のりから、彼らがDownload Festivalのメインステージに立つまでの、8年間の軌跡が本人たちや関係者のインタビュー、ライブ映像、オフショットなどが盛りだくさんで綴られている。Crossfaith初心者には勉強になる内容だが、正直少し長いと思った。もちろん彼らの8年の軌跡をそう簡単にはまとめられないだろうが、観終わった後、少し疲れたので、もう少し短くてもいいのではないかと思った（アフターパーティの映像を減らせば少し短くなるかも）。
しかし、もう1枚のDownload FestivalのライブDVDで、この疲労感は一気に消える。1曲目からぶちかまし、畳み掛けるように次々と演奏し、会場を揺さぶる。観客は大きなサークルピットを作る。地元イギリスのバンドProdigyのカバーであるOMENでは、ほぼ全員が頭の上でクラップ。何万人ものイギリス人と日本人のバンドが一体となっている景色はまさに圧巻だ。最後の曲Leviathanの後半にちょこっとはいるMCからの彼らの姿、壮大な曲調のエンディングに、感動し感極まってしまった。長いドキュメンタリーで彼らの歴史に触れ、まるで夢が叶ったその瞬間に立ち会ったかのような錯覚を起こしたのかもしれない。
ドキュメンタリーが長くて星４つ…と思ったが、Download