新漢語林 第二版 の感想

『漢字源』、『漢辞海』あたりが競合相手だと思いますが、『新漢語林』にはちょっとした得があります。「解字」欄に篆文等がある字が多いのです。出版社の見本によると「甲骨文・金文・篆文を約6000収録」とのことです。これらを見て字形の意味がわかる場合もけっこうあります。同じ著者の『大修館漢語新辞典』を除けば、同クラスの漢和でこれだけ篆字が載っている物は無いようです。もっとも、載っていると言っても非常に小さいので、書写に使えるほどではありません。あくまで字形への興味を満たされる程度です。なお、紙面デザインは落ちついたもので、個人的に好ましく感じます。