流砂のなかで の感想
参照データ
タイトル | 流砂のなかで |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 辺見 庸 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309247434 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 芥川賞 » 101-125回 |
購入者の感想
今さら言うまでもないことだが、今の日本はとんでもない方向へ向かっている気がする。辺見庸は、そのことをまるで血を吐くように精力的に叫び続ける。
本書は、1章のところは「週刊金曜日」の連載だが、
他は語り降ろしである。
高橋が静かに問う。辺見が鋭く答える――わずか110ページの本だが、
このふたりが、日本に絶望していることは伝わってくる。
そして、なんとかしようにも、もう遅いのではないかと思っていることも。
いや、まだ今なら間に合う。
崩れていく流砂の中で、この国の「今」と「未来」を
語り尽くす。この国の恥と、民主主義国家としてあり得ない実態を……。
まさに「流砂」とは、よく言ったものだ。
この国の土台は、液状化のように頼りない。
本書は、1章のところは「週刊金曜日」の連載だが、
他は語り降ろしである。
高橋が静かに問う。辺見が鋭く答える――わずか110ページの本だが、
このふたりが、日本に絶望していることは伝わってくる。
そして、なんとかしようにも、もう遅いのではないかと思っていることも。
いや、まだ今なら間に合う。
崩れていく流砂の中で、この国の「今」と「未来」を
語り尽くす。この国の恥と、民主主義国家としてあり得ない実態を……。
まさに「流砂」とは、よく言ったものだ。
この国の土台は、液状化のように頼りない。