住んでいい町、ダメな町 自然災害大国・日本で暮らす の感想

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タイトル住んでいい町、ダメな町 自然災害大国・日本で暮らす
発売日販売日未定
製作者大木 裕子
販売元双葉社
JANコード9784575308129
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

新築建売りでも、中古でも、マンションでも、購入する際の見聞は、立地、構造、基礎、広さ、価格等々の情報だろう。  ところが本書による都内の不動産を探す場合は大いに違う。  その徹底振りには災害に対する認識と、執念が必要だ。  徹底的に災害被害を避ける為の調査方法を教示してしてくれる。  こんなに言っても、それでも軟弱地盤や危険な斜面に 「住むしかない」、「それでも住みたい」人には、最後にこれだけは確認という項目を挙げる念の入れようだ。  行政に資料を確認する、不動産業者に質問をする、答えられなければ、或いは不満足な回答ならば、「その物件は捨てる」 とまで本書では忠告する。  ここまで拘ると、全てに太鼓判の不動産は都内にごく僅かであり、結局は購入出来ないだろう。

本書にはいくつものキーワードが登場する。 これらを頭に入れて真剣に物件を実際に見て、調査することだ。  「電子国土Web」、 「現場を歩き坂道・崖の確認」、 「耐震性(いつ完成ではなく、建築許可の年月日)」、 「ボーリング柱状図」、 「ゆれやすさマップ」、 「震度マップ」、 「土砂災害ハザードマップ」、 「火山ハザードマップ」、 「液状化マップ」、 「津波ハザードマップ」、 「水害ハザードマップ」、 「東京都港湾局・建設局・水道局」、 どういうものか、どこで見られるか、知っておく価値は十分にある。   特にマンション購入に際し、モデルルームで「ボーリング柱状図」を要求するのは面白そうだ。   不同沈下は困る。 都内には崖が沢山あるが、コンクリートで分からない。 埋立地、海食崖、昔の田んぼ、谷底低地、いずれも留意しないと大損害だ。

分譲物件では、街区の美しさや、建物自体の良さを売りにする。 その結果が 思いもしなかった「液状化」で大惨事だ。 土砂災害危険箇所は、東京は6,993箇所(2014年8月末)で全国19位の由。 因みに神奈川(6,819箇所、20位)、埼玉(2,992箇所、36位)、千葉(2,540箇所、40位)だ。 トップは島根県で31,989箇所と言う。  本書では、具体的なエリアの状況も詳述している。 東京23区の東半分(東京低地、大半が0m地帯)は、4000年前は海底で、水はけが悪くリスクは高い。 吉祥寺駅南は地盤が弱い。  品川は液状化リスク。

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双葉社から発売された大木 裕子の住んでいい町、ダメな町 自然災害大国・日本で暮らす(JAN:9784575308129)の感想と評価
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