あなたに語る日本文学史 新装版 の感想

講義形式であるため、常から大岡さんが仰っている「うたから見る日本の文学史」に関して、非常にわかりやすく、入りやすい一冊だと思います。
同じような内容についてだと、『詩の日本語』の方がより深く探求している分、よほど熱心に読まないと文意から取り残されることもありますが、この本にはそういう所がありません。
これで「うたから日本文学史を見る」という事に興味を覚えた方は、他の大岡さんの著作へも興味を持てるのでは、という意味で、入門書的な物としては最適だと思います。