遠田志帆画集 の感想

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以前、本屋をぶらぶら散策している時に綾辻行人氏の表紙を飾っている絵が非常に印象に強かったのを覚えています。
急いで絵師を検索してみたけれど、遠田 志帆さんの画集などは当時、まだ出ておらず、いつ出るのかと楽しみに待っていました。
最後の４ページに小さいサムネイルと共に出典とコメントが一覧で載っています。
それまでは全てカラーでギッシリとつまっています。
十分な内容と思います。

他に気がついた点は、僅かに余白のある絵があります。（９割５分以上の絵がしっかり全体を使用しています。）
見開きでそのまま載せると、肝心の顔などの部分が本のノド（見開きの真ん中）に掛かる為、ワザとずらしてあるようです。
大きく絵を見せる事を第一にした熱意は評価したいです。

禍々しい感じの絵から爽やかな女の子の絵、擬人化した猫の絵まで非常に作品自体も満足のいくものでした。
赤を基調とした書き下ろしの表紙絵に黒の帯がいい感じです。
作品、編集、装丁どれも良い仕事をしていると思います。