ある日韓歴史の旅―鎮海の桜 (朝日選書) の感想

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タイトルある日韓歴史の旅―鎮海の桜 (朝日選書)
発売日販売日未定
製作者竹国 友康
販売元朝日新聞社
JANコード9784022597229
カテゴリ歴史・地理・旅行記 » 歴史 » 日本史 » 近代

購入者の感想

現在、韓国南部に鎮海という都市がある。韓国語読みでチネとかチンヘとなるこの街は、日本が進出する以前は、乃而浦(ネイボ)と言われた小さな漁村であった。また対馬の宗家の出先機関である倭館が置かれたこともある。この地方都市が都市化したきっかけは、日露戦争である。ロシアとの戦争に先立って日本は「日韓議定書」に基づき、李氏朝鮮王朝に対して様々な内政干渉を行った。この乃而浦の接収もその一つである。かなり強引な方法で土地接収が行われた乃而浦は、日本軍の軍港となり、あのバルチック艦隊を撃破した連合艦隊主力も「鎮海」と改称された朝鮮半島南部の港から出航したことは案外知られていない。日露戦争の後、鎮海は日本人によるロータリー式の都市計画がなされ、植民地朝鮮における典塊??的な「日本式都市」として発展する。日本人町が作られ、神社が立てられ、鉄道駅が作られ、そして桜並木のある公園まで作られていく。
本書は、独立後も「鎮海」と呼ばれ、本来日本人が植えた桜並木が現在も名物になっている韓国の一地方都市の歴史をたどり、植民地時代の朝鮮人と日本人の庶民の交流、解放後の「韓国の都市」としての変貌、そして今も残る日本支配時代の遺物などを淡々と紹介している。

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