チベット密教 図説マンダラ瞑想法 (実践講座) の感想

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参照データ

タイトルチベット密教 図説マンダラ瞑想法 (実践講座)
発売日販売日未定
製作者正木 晃
販売元ビイング・ネット・プレス
JANコード9784434028144
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門

購入者の感想

本格的なチベット密教の瞑想本。
だが、ここに載っている瞑想を行うことが出来る日本人がいったいどれほどいるだろうか?

しかし、本書の価値は単なる瞑想テキストとしてだけあるのではなく、密教の瞑想が適当なイメージ法であるのではなく、しっかりとした、大乗仏教の思想に則ったものであること。また、他の瞑想をなされている方にも、自分が行っている瞑想のアドバイスにもなるだろう。

そしてまた、チベット密教の現状も教えてくれる。

まず、本来、密教の瞑想は『それに耐えうる心身の持ち主しか許さない。一般論からいうと、出家した僧侶のうち、だいたい十人に一人くらいしか許さない。いくら熱心に修行を望んでも、心身の資質が十分でない者には、けっして許さない。』ものであること。

それはなぜかと言うと、『異様な精神集中をつづけさせられるせいか、脳生理にも悪影響が出やすい。そして、精神錯乱の果てに、狂気に陥ることもある。私自身、かつてチベットで、狂気にまみれ、両目をまるで水銀のようにギラギラ輝かせる修行僧に出会ったことがある』とのこと。

それらの問題に対して、チベット密教の伝統は『未然に防止するにまさる手段はないということ』らしい。

しかし、そうした状況にありながらも、本書が出版されたのは、チベットから亡命を余儀なくされ、『故郷を離れた』『密教僧の中には、本来の志をともすると見失いがちな例もままあって、自分たちの秘法を、現代文明に飽きた、ないしは飽き足らない欧米や日本人の人々に、いわば切り売りし、多額の報酬を得て、堕落としかいえない生活を送っている者も少なからずいるという事実』があり、『ある程度まで、世情に流布』されているのだが、その『大半は、あやまっていたり断片的だったりするものばかりで』あり、『ましてや、それぞれの持つ瞑想の深い意味合いや危険性などは、ほとんど無視されてきた』からだそうだ。
また、ダライラマ法王も、そういう事情を知ってか『日本にチベット密教の最高級の修行法を正しく紹介してほしい』という要請がああったことによるらしい。

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